ポジティブワン、世界初・フリースケールi.MX37用CPUモジュール・カードの販売及びシステムインテグレーション開始。同時に、i.MX27、Marvell PXA320/270/255 CPU モジュール・カード販売強化。
モバイル・組み込み機器市場におけるソリューション提案・第2段として、メイド・イン・ドイツの産業用仕様かつOEM用CPU モジュール・カードおよびキャリアボードに対応したフリースケールi.MX37を、世界に先駆けて、ストラテジック・テスト社と共同で日本市場に戦略的販売および技術サポート体制で行うことを発表。既存製品として、i.MX27、MarvellPXA320/270/255のCPUカードの販売も同時に強化をする。
CPUモジュール・カード・シリーズは、メモリーカードサイズの大きさ、かつ、メモリーカードのDIMMインターフェースをそのまま利用をしてCPUが持つ信号をそのまま出力している。周辺機器は、CPUモジュール・カード用のキャリアボードが準備されており、最初からWindowsCE5.0/6.0およびLinuxのBSP環境を準備されている。このことにより、早期アプリケーション開発やテストを行うことができる。
最終製品のフェーズのとき、スクラッチからCPUおよび周辺を設計開発する時間を短縮する方法として、CPUモジュール・カードを製品に組み込みこむことを前提に、周辺やメモリーのみを意識をしてキャリアボードのみを開発をする。このことにより、ハードウエア設計開発が容易になり、開発期間から製造までの過程の短縮、かつ、コスト効果が見込める方法である。この方法は、厳しい製品開発スケジュールおよび製品出荷、テストに向けたグローバル的な方法となってきている。
フリースケールセミコンダクタ製i.MX37(アイドット・エムエックス37)プロセッサの大きな特徴として、パワフルな532MHz ARM1176JZF-Sエンジンをコアとし、1.0Vより低い電圧で動作することで、バッテリ駆動時間を最大限に延ばす。リースケールの最先端画像処理ユニット(IPU)を統合している。フリースケールのIPU v3D技術は、XGA解像度で最大24ビットの色深度をサポートし、ハイエンド・マルチメディア・プレーヤやモバイル・インターネット機器における大型ディスプレイに対応可能とする。搭載されているマルチメディア・ハードウェアは、最大576x720(D1)解像度のMPEG4、H.264、WMV/VC-1、MPEG2、H.263といった業界の標準ビデオフォーマットをデコードするロジックを搭載しているため、CPUの負荷を軽減し、その結果、高度なユーザ・インタフェースと映像再生を実現できる。さらに、i.MX37プロセッサには、3系統の映像用DACを持つ統合PAL/NTSCエンコーダも搭載されているため、コンポーネント、コンポジット、またはSビデオ・インタフェースを介して、大型ディスプレイやテレビ画面で鮮明な画像を実現できる。
フリースケールセミコンダクタ製i.MX27(アイドット・エムエックス27)プロセッサの大きな特徴として、パワフルな400MHz ARM926EJ-Sエンジンをコアとし、高度な映像の実現に大きく貢献できるように統合拡張マルチメディア・ハードウェア・アクセラレータ(eMMA)を持っている。eMMAは、D1(DVDクォリティ、720×480解像度)のMPEG4、H.263、およびH.264ビデオ・ストリームを効率よく処理を可能とし、eMMAは、デブロック、デリング、色空間変換、ズーム、スケーリングなどの複雑な前処理や後処理を、動画のエンコーディングやデコーディングと平行してすべて実行できる。また、多くのコネクティビティ・オプションとシリアルおよび拡張ポートにより、設計の自由度を大きく高められている。また、ハイ・スピードUSB On-the-Goを追加することで、カメラ、ディスプレイ、TV、プリンタなどのさまざまな周辺機器との接続を可能としている。
マーベル製PXA255、PXA270、PXA320の特徴は、Xscaleコアと同様ARM V5TE互換のコアエンジンを利用したアプリケーションプロセッサである。PXA270は、ワイヤレス・スピードステップ(負荷に応じて自動的にクロックを落として電力消費を抑える)、ワイヤレスMMX(43種の新しいSIMD命令とSEE命令とXscale独自命令)、マルチメディアコンテンツのデコード、エンコードをサポート。PXA320では、最高806MHzを仕様として、250KBのL2キャッシュが追加、DDR-SDRAMを標準対応とした。このことにより、NANDコントローラを内蔵し、システムブートはNANDからできるようにsて、NORフラッシュメモリが不要となった。VGA16-bitカラー対応のオンチップ・フレームメモリ(RAM)を内蔵、省電力機能強化、LCDコントロラーに3Dグラフィック・悪セラレーション機能、クライアント機能USB2.0、ホスト機能OTG1.1、MPEG2/4,H.264,JPEGなどのコーデック機能をハードウエアで内臓をし、商品電力のピークを押さえるように考慮されている。
キャリアボードは個々のCPUモジュールカード毎に準備しており、イーサネット、USBなどの必要なインタフェースを提供し、標準装備のLinuxやWindowsCEでの動作確認が済んでいる。
ポジティブワンは、モバイル・組み込み市場に対して、省電力、ハイスペック、コンパクトなユビキタス・コンピューティングの実現のために2つのアプローチをしている。ひとつは、既存3Gモバイルのキャリア端末とサーバーアプリケーションの受託開発である。テレマチック、デジタルサイネージ、業務用デバイスとして、BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)対応アプリケーション、iアプリ対応アプリケーション等の携帯アプリケーション、Windows及びLinux向けデスクトップアプリケーション、およびサーバー・CGIやの受託開発を請け負ってきた。もう一つのアプローチは、モバイル・組み込み向けのCPUモジュール(プロセッサモジュール)のOEM/ODMの提案である。お客様の早期アプリケーション開発のために、CPUモジュールとキャリアボードをご提供し、このシステムにおいて、Liunx2.6.xないしWindowsCE5.x/6.xのオペレーションシステム、ボードサポートパッケージをご提供。お客様のニーズにおいて、不必要なプリフェラルをカットしたキャリアボード、必要なプリフェラルやディスクを追加したキャリアボードをお客様自身もしくはポジティブワンにて開発をし、CPUモジュールと組み合わせ、お客様仕様のシステムの早期実現を目指す。このコンセプトは、開発が難しいCPU部分はCPUモジュールとして開発済みで、ユーザーは、DIMMカードなどの標準インターフェースからCPU仕様の信号がでるような設計となっている。キャリアボードは、DIMMカードのインターフェースを利用して、CPUの信号に合わせて、周辺仕様のみ取り入れればよいことになる。このようなことに注目するキャリア端末の研究開発、専用端末の開発などの用途として採用されている。
ポジティブワン株式会社について
ポジティブワン株式会社は、エンベデッド・システムインテグレータとして、グローバルのスタンダードな高耐用性・高信頼性の各種ボード、ソフトウエア、開発ツール等を販売すると同時に、エンベデッドからPC、モバイル、サーバーを含むアプリケーションの受託開発を受けることが可能です。最適なシステム提案を行い、お客様に、よりご満足いただけるソリューションカンパニーを目指しております。
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