2009年02月23日 16:30

京都クレジット仲介販売開始のお知らせ―千トン単位の小口から数十万トン以上の大口まで、世界各地から多様なプロジェクトを仲介―

弊社はこれまで企業向けに、発行済みCERを用いたカーボン・オフセットの支援を行って参りましたが、昨今多くの企業が発行済みCERの購入に関心を持ち始めていること、また購入目的によってプロジェクトに対する選好や必要量など多様であるにも関わらず、国内では多様なニーズに応じて柔軟に購入できるサービスが十分にないことから、千トンから数十万トン単位までの発行済みCERの仲介販売を開始することにいたしました。

環境と開発に関するコンサルティング事業を行うValue Frontier株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：石森康一郎）は、本日より国連が発行する京都クレジット（発行済みCER）の仲介販売を開始いたします。

京都議定書の第一約束期間がスタートし、日本では2012年までに1990年比でGHG排出量を-6％削減するための法整備や企業による自主的な取組が進められています。弊社はこれまで企業向けに、事業活動や商品製造・輸送・使用等の過程で排出するCO2を、再生可能エネルギープロジェクトで生まれた発行済みCERを活用して相殺する「カーボン・オフセット」のための支援業務をご提供して参りました。昨今、多くの企業が発行済みCERの購入に関心を持ち始めており、また購入目的によってプロジェクトに対する選好や必要量など多様であるにも関わらず、国内では多様なニーズに応じて柔軟に購入できるサービスが十分にないことから、千トン単位から数十万トン単位までの仲介販売を開始することにいたしました。

今回仲介販売を開始するにあたり、弊社は英国の大手クレジット取引企業と仲介販売契約を締結いたしました。インド、中国、韓国、ブラジル、コロンビア、南アフリカなどの国での、風力やバイオマス、水力といった再生可能エネルギープロジェクトから、HFCsやN2Oといった工業系プロジェクトまで幅広いラインアップを取り揃えております。

2009年に入り、円高・世界的不況の影響により、京都クレジットの価格は昨年度に比べて50％近くまで低下しています。発行済みのCER価格は、最近ではトン当たり10ユーロ前後で推移しており、特に大口顧客にとっては今後の必要量を安価で購入できるチャンスと考えられています。今後もクレジット価格の変動が予想される中、弊社はデリバリーリスクの少ない発行済み（スポット）クレジットを迅速かつタイムリーに仲介することで、自主行動計画目標達成や自主的なカーボン・オフセットに取り組まれる企業の地球温暖化対策支援を強化して参ります。

＜CER仲介販売の流れ＞

(1)ご要望のクレジット種類、ボリュームをお知らせいただきます。

(2)弊社と守秘義務契約を結んでいただいた上で、弊社からクレジットおよび価格リストをご提示します。

(3)クレジットご購入をご希望の場合は、売買契約書を締結して頂いた後、通常3営業日以内にお客様の登録簿口座にクレジットの振替手続きを行います。