米国の市場調査会社Kalorama Informationが発行した調査報告書「The World Market for Molecular Diagnostics」によれば、DNAベースの診断および治療的介入が市場に登場し、医療費支払者が経済的な有益性を示すこれらの治療をカバーすることで、医師は患者の治療において、これら介入手法に依存するようになるだろう、と伝えられています。このことは分子検査市場を刺激し、2007年に37億ドルの規模であった市場は2012年まで2桁の年間成長率を記録すると予測されています。
1980年代中盤から、分子検査はRocheのPCR技術が独占してきました。しかしビーズアレイ、電気化学的アレイ、マイクロアレイ、SNP-it、WAVEなどの多くの新技術がPCRに取って代わる準備を整えています。これらの革新的技術は、分子的手法にまだ投資できていない日常検査室で利用できるように簡単に小型化・単純化できるという製品ニーズを取り入れています。また、新製品は検査結果が出るまでの時間の短縮やひとつのプラットフォームで多くの検査を実施するための標準化を求める需要にも対応したものとなるでしょう。このため、日常的な患者ケアへの分子アッセイの導入はより早く進むと考えられています。
Kalorama InformationのアナリストであるShara Rosen氏は次のように述べています。「過去数年で登場した新しい分子アッセイ、技術、検査サービスは、ヒトゲノムと病原体のシーケンシングから収集されるゲノム情報に直接結び付いています。DNAアッセイが日常的な臨床検査医学の一部となる2010年頃までに、世界中の医師は分子アッセイに依存した患者治療を行うようになるでしょう。」
【 英文市場調査報告書 】
The World Market for Molecular Diagnostics
世界の分子診断市場
http://www.infoshop-japan.com/study/kl79381-molecular-diagno.html
出版社Kalorama Information
出版日2009/01
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