ポジティブワンは、1月30日、Linuxモバイル・エンベデッド・キット「FreeRunner-Basic」「FreeRunner-Embedded」の準備が完成し、2月1日より発売開始をすることを発表した。同製品は、Linuxモバイル(GSMオープンソース・スマートフォーン)のパイオニアである台湾OpenMoko社の製品を元に、ポジティブワンで試験を行い、いち早くスタートを切れるようにハードウェア概要、最新ソフトウェアへのアップグレード方法、アプリケーション開発を始めるためのファーストステップ等を説明した基本マニュアル(日本語)と同製品をパッケージ化した。
「FreeRunner-Basic」はSamsungS3C2442B(ARM930T) 400MHz及びSMedia Glamo 3362(2D/3Dグラフィックスアクセラレータ)搭載、タッチ・スクリーン、2.8"VGA(480×640)TFTスクリーン、MicroSD拡張スロット(最大8G対応、512MB MicroSDカード装備)、128MB SDRAM、256MB NAND フラッシュ、Wi-Fi(802.11 b/g)、AGPS、Bluetooth2.0、3軸モーションセンサー、USB1.1、2.5mmオーディオジャック、GPS拡張コネクタ、Tri-Band GSM 及びGPRS(2.5G)、取り外し可能なバッテリ 1200mahをサポート。サイズは120.7×62×18.5mm、重さ133g。最新のOpenMoko Linuxスタートさせるための基本マニュアルを準備。
「FreeRunner-Embedded」は「OpenMoko-Basic」用拡張デバッグボードを提供。USB Hub(1つのMini USBインターフェース、2つのUSBインターフェース)、JTAG using FT2232、シリアルポート(Neo FreeRunnerのシリアルコンソールとして利用)をサポートしており、FreeRunner-Basicのヘビーユーザー向けに利用可。同製品と基本マニュアルを準備。
同製品は、日本ではGSM携帯網が利用できないことから純粋な携帯電話としての使い方はできないが、次のメリットによりお客様のビジネスにマッチした情報端末の開発が可能となる。(1)Wi-Fi、GPS、Buletoothなどの多彩な通信デバイス、(2)誰もが参加できるコミュニティ openmokowikiから提供される技術情報、(3)オープンソースとして公開されるNeo FreeRunner向けのLinux OS、アプリケーションの提供によって、カスタムされた独自のLinuxモバイルコンピューティングを作りこむことが可能。
OpenMoko社のLinuxモバイル(GSMオープンソース・スマートフォーン)は、i-phoneに似た仕様をもったユニークなマルチメディア情報端末としても評価をされている。また、世界初のLinux用GSMスマートフォーンであることから多くのユーザーを獲得してきた。企業、大学・高等専門学校などの研究開発において、教育機関の教材、ロボットやPC制御用コントローラ端末、計測関係のデバイス、IPフォーン・デバイスなど、多様な用途に使用されている。実際に市場出荷されている製品としてPND(Personal Navigation Device)に採用。FreeRunnerのボードコンピュータのみをOEMし、GSPによる位置情報習得とGSMによるネットワークの地図情報習得が可能なGPSナビゲーションシステムをDash社(www.dash.net)が開発販売している。
価格はオープン。但し、大学や高等専門学校に対して、アカデミックな価格を提示。
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ポジティブワン株式会社は、エンベデッド・システムインテグレータとして、グローバルのスタンダードな高耐用性・高信頼性の各種ボード、ソフトウエア、開発ツール等を販売すると同時に、エンベデッドからPC、モバイル、サーバーを含むアプリケーションの受託開発を受けることが可能です。最適なシステム提案を行い、お客様に、よりご満足いただけるソリューションカンパニーを目指しております。
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