米国の次期大統領バラク・オバマ氏は、再生可能なエネルギー源の確保を重要な政策課題と位置づけており、米国の企業や消費者も次期大統領の下で、環境負荷が小さく、エネルギー問題でより大きな責任を果たすことができる国を作り上げようとしています。オバマ氏は選挙期間中の演説で、今後10年間、再生可能エネルギーの分野に毎年150億ドルを投資し、新たに500万人のエネルギー関連雇用を創出することで、中東の石油に依存する状況から脱却したいとの意向を表明しました。
米国の市場調査会社Specialists in Business Information (SBI) は、オバマ次期大統領が米国経済の長期的な建て直しに取り組むうえで、代替エネルギー開発の推進が重要な要因になるとの見方を示しています。またこれにともなって、着実に成長を遂げつつある風力エネルギー市場も、2009年以降さらに拡大する見通しです。
米国の風力エネルギー業界は、2008年に急成長を遂げており、SBIも、最新の調査報告書「Wind Power in the U.S. and the World」のなかで、米国の風力エネルギー市場の規模を1,510億ドルと見積もっています。SBIによると、市場は2009年以降の5年間に年平均成長率3%で拡大し、2013年には1,800億ドルに達するといいます。
SBIのアソシエート・パブリッシャー、Shelley Carr氏は、「石油など化石燃料の価格が再び上昇に転じ、代替エネルギー普及拡大プログラムに対する連邦政府の支援も強化されるなか、風力エネルギーの普及は加速しつつあります。しかし、この市場が私たちの予測しているような力を全面的に発揮するのは、全米各地のウィンドファーム開発に対して現在行われている投資が米国に大きな実りをもたらす2012年初頭以降となるでしょう。」と語っています。
【 英文市場調査報告書 】
Wind Power in the U.S. and the World
米国および世界の風力エネルギー市場
http://www.infoshop-japan.com/study/sbi79475-wind-power.html
出版社Specialists in Business Information
出版日2009/01
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