食品・飲料業界の主要なコンサルティング会社であるZenith Internationalが発行した調査報告書「Global Dairy Products 2008」によると、世界の乳製品需要は2003年の4,090万トンから15%増加し、2008年に4,700万トンになると見込まれています。
『世界の乳製品消費量は調査対象となった全商品において伸びを示しました。ヨーグルトは過去5年間で23%増と最大の伸びとなり、アイスクリームは18%増でした。この増加分の多くはアジア/オーストラレーシア、中東での売上によるものです。』とZenith Dairy Market IntelligenceマネージャーEsther Renfrew氏は述べています。
チーズは同社が分析した乳製品部門の最大セグメントを占めており、2008年には1,820万トンが消費されました。これは全体の39%に相当します。これにアイスクリーム(1,430万トン、シェア30%)、ヨーグルト(990万トン、シェア21% )が続きます。2012年までの予測では、さらに10%伸び、5,180万トンに上ると見られ、ヨーグルトの伸び率は16%程度となる見込みです。
同報告書では下記のような消費動向に影響を及ぼす多くの経済的要因や市場要因を明示しています。
◆人口増加と富裕の広がりによる需要拡大
◆コスト増と気候変動による不安定な供給
◆乳製品の利便性や健康意識とともに、消費者はより機能性を重視
◆政府の政策や業界のマーケティングにより乳製品への認識や環境への影響を改善
また、以下の内容が網羅されています。
◆調査期間において、一人当たりの売上、消費量が減少したのは2つの市場(西欧のフロマージュ・フレ、北米のアイスクリーム)のみ。他のすべての市場は拡大傾向を示した。
◆為替相場の変動により市場価値は安定しないものの、キロ当たりの単独売上では多数の製品カテゴリーにおいて増加傾向となった。
◆中東ではヨーグルトがチーズよりも高いシェアを占めたのに対し、アジア/オーストラレーシアではアイスクリームが乳製品市場で優位を占めている。
【 英文市場調査報告書 】
Global Dairy Products 2008
世界の乳製品市場:2008年
http://www.infoshop-japan.com/study/zi77969-dairy-products.html
出版社Zenith International
出版日2008/11
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