薬用化粧品の需要は年率7.4%で増加し、2012年には82億米ドルに達すると見込まれています。外見への意識が高まる社会において、若々しさを保とうとする高齢者層が市場を押し上げています。最新かつ技術的に先端を行く製品導入の着実な流れ、そして巧妙なマーケティングの継続により、薬用化粧品市場の見通しは明るいものとなっています。一方、成長を抑制するのは価格に対する圧力です。また、薬用化粧品は代替治療(例えばレーザー治療や様々な美容整形手術)との厳しい競争に直面しています。こうした動向は米国、クリーブランドを拠点とする業界調査会社The Freedonia Group, Inc.が発行した報告書「Cosmeceuticals」に掲載されています。
製品メーカーが製品の差別化や市場シェア獲得のための競争力とするため、薬用化粧品にどういう化学物質を用いるかは極めて重要です。抗酸化物質が最大シェアを保ち、局所的処方や摂取処方によって平均以上の成長となるでしょう。有効成分の中でも様々な薬用化粧品で好ましい機会が期待されるのが植物成分、酵素、ヒアルロン酸、アミノ酸、ペプチドです。
物質注入やスキンケア製品が最速で成長します。物質注入部門の成長は、「認可外」の皺とり治療として用いられていた1990年代にBOTOX(Allergan)の導入によって拡大し、その後のヒアルロン酸注射によりさらに拡大しました。注射型製品は回復時間なしで即時に皺とり効果があることでますます注目されるでしょう。また長期間効果が続くカルシウム・ヒドロキシアパタイトなどの新しい注入物質がFDAの認可を得たこともさらに拡大を推進しています。
平均を上回る成長を達成しながらスキンケア製品は最大の製品カテゴリーの地位を確保し、2012年には全薬用化粧品需要の63%を占めるに至るでしょう。アンチエイジング製品が平均を上回る成長をとげますが、これは若い世代だけでなく、老化や紫外線、その他の環境要因によるダメージを緩和または予防したいと考える中年消費者にも広く受け入れられ、急速に拡大することによるものです。
【 英文市場調査報告書 】
COSMECEUTICALS (US industry forecasts for 2012 & 2017)
コスメシューティカル(機能性化粧品)の米国市場
http://www.infoshop-japan.com/study/fd74877-cosmeceut.html
出版社The Freedonia Group
出版日2008/10
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