2008年11月06日 10:00

世界の工業用ファスナー需要が2012年に660億米ドルに到達

先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル　インフォメーション（神奈川県川崎市、代表取締役社長：小野悟）は、米国調査会社のThe Freedonia Group発行する最新の英文調査報告書「World Industrial Fasteners (Industry forecasts for 2012 & 2017)」の販売を開始いたしました。

世界の工業用ファスナー需要が毎年、年率4.8%で増加し、2012年には660億米ドルに到達すると予測されています。世界の経済生産、固定資本活動、製造、航空宇宙機器および自動車生産量の増加などがファスナー需要を押し上げると見られています。これらの動向はクリーブランドを拠点とする業界市場調査会社The Freedonia Group, Inc.が発行した報告書「World Industrial Fasteners」の中でまとめられています。

世界の新興経済の発展は成熟した先進国市場における需要を大幅に凌ぐと見られています。アジアやアフリカ・中東地域、東欧、およびラテンアメリカの工業用ファスナー需要は欧米や日本のそれを上回ると考えられます。中国は経済大国として発展を続け、製造および固定資本活動が増加し続けるため、最大の発展地域となるでしょう。2008年には中国が日本を凌ぎ、米国に次ぐ世界第2位のファスナー市場となる見込みです。

航空宇宙業界対応ファスナーの需要拡大は2002年から2007年の間に標準ファスナーのそれを超えました。同期間の民用および軍事用航空機業界の着実な発展が貢献したものです。自動車業界が依然として最大の工業用ファスナー消費部門であり、2012年までファスナー需要全体の3分の1程度を占める見込みです。しかしながら、最も急速に発展するのは電気および電子機器部門です。また、工業機械および金属加工製品で用いられるファスナー需要は平均を上回るペースで増加すると見られています。