1981年にはじめてAIDSが確認されて以来、病気管理と患者の延命のための効果的な薬剤の開発は大きく進歩してきました。しかしながらHIVは変異能力が高く、現在の薬剤に対する耐性があるため、今なお、脅威であり、多くの患者が複雑な併用処方をしても効果を得られない、あるいはそうした治療法に耐えられない状況となっています。米港の調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「HIV: Markets for Diagnostics and Therapeutics」によると、現在、毒性が低く、投与しやすい治療法が開発されており、中には成熟阻害剤と呼ばれる抗HIV薬の新しいカテゴリーが含まれるといいます。
成熟阻害治療はHIV治療における問題に対して実行可能な解決策となるかもしれません。これらは有望かつ世界市場を牽引するいくつかの新しい治療法のひとつで、Kaloramaの予測では2008年に208億米ドル規模になるとされています。また、理論上は2,533億米ドル規模の市場となると見られています。
『ウイルス成熟はウイルスが感染細胞から放出された後HIV生成の最終段階で発生するプロセスです。これには、感染細胞のウイルスタンパク生成プロセスが伴うもので、ウイルスが感染性をもつ必要があります。』とこの調査報告書の著者Kenneth Krul博士は言います。これらの新しい治療法はウイルス成熟プロセスを阻害することによって作用するため、新しいウイルスが入り込んで体内の他の細胞に感染することはありません。
同報告書では、市場の包括的動向や試験および治療に関する機会とともに、理論的市場規模の検証、世界の医療制度の現状における現実性などが分析されています。また、世界機関(WHO)による10の指定地域に関する疫学データもまとめられています。
【 英文市場調査報告書 】
HIV: Markets for Diagnostics and Therapeutics
HIV:診断および治療市場
http://www.infoshop-japan.com/study/kl74797-hiv-markets.html
出版社Kalorama Information
出版日2008/10
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