通信機器のメーカーや通信事業者は、モバイルブロードバンドこそ成長の原動力であり、今後事業を拡大していくうえで不可欠の要素であると考えています。しかし、モバイルネットワークでデータサービスを提供する場合、技術と経済の両面でさまざまな問題に直面する可能性があります。フランスに本社を置く通信分野の調査会社IDATEは、モバイルブロードバンドサービス、とりわけモバイル環境でインターネットにアクセスするためのサービスにまつわるさまざまな問題を分析した調査報告書「Mobile Broadband:Impact on the telecom industry」を発行しました。
データトラフィックの急増と容量拡大のニーズ
通信事業者がデータサービスから得る収益は急速に伸びていますが、データトラフィックも急増しており、容量拡大の必要性が強く認識されるようになっています。
この背景には、以下のような要因があります。
・モバイルサービス加入者数の増加
・3Gサービス加入者比率の上昇
・ラップトップコンピュータに対応するモバイルインターネットアクセスサービスの具体的な影響
通信事業者は、HSDPAネットワークでラップトップコンピュータを使用しているユーザーに対し、ピーク時でもダウンストリーム側で平均40kbpsの通信速度を確保しなければなりませんが、携帯電話タイプの端末を使っているユーザーなら0.3kbpsで十分です。
モバイルインターネットアクセスサービスの開発を進めてきた通信事業者は、以下のような状況を認識するようになっています。
・モバイルデータのトラフィックが急増しつつあり、ラップトップコンピュータに対応するモバイルインターネットアクセスサービスを拡充すると、トラフィックはさらに増えます。
・魅力的なサービスを提供すると、コンピュータの生み出すトラフィックがモバイルデータトラフィックの大半を占めるようになります。
・コンピュータが生み出すトラフィックのサイズは、携帯電話やスマートフォンが生み出すトラフィックよりもはるかに大きくなります。
通信機器メーカーと通信事業者は、今後さらに増えると予想されるモバイルデータトラフィックに備えなければなりません。
【 英文市場調査報告書 】
Mobile Broadband: Impact on the telecom industry
世界のモバイルブロードバンド市場:通信業界へ及ぼす影響
http://www.gii.co.jp/japanese/iu71147-mobile-brband.html
出版社IDATE
出版日2008/09
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