2008年09月24日 13:00

ウェイブサイバーが大阪大学と纏めた『強皮症患者の皮膚硬化評価』についての共同論文を海外有力誌が掲載（ネイチャー誌とオクスフォードジャーナル誌）

株式会社ウェイブサイバーが大阪大学と共同研究した強皮症患者の皮膚硬化評価の研究成果が研究者にとって非常に権威がある海外有力誌のネイチャー誌とオクスフォードジャーナル誌に掲載されました。

株式会社ウェイブサイバー（埼玉県さいたま市　代表取締役白山大地　以下ウェイブサイバー　http://www.wavecyber.com/index.htm　）が、同社製品であるべスメーター（登録商標）を用いて、従来の検者に依存した測定方法を劇的に改善する評価システムについて大阪大学と取り纏めた共同論文を海外有力科学雑誌ネイチャー誌及びオクスフォードジャーナル誌が掲載しました。当測定機は、同社が独自に発明した方法を利用しており、既に特許を取得しております。（特許登録番号：4154720）　

■ 『べスメーター』とは

ベスメーターは一定の力で被検体にわずかな変形を与えた後、その力を取り除くと、くぼんだ被検体が復元する挙動をダイレクトに高精度測定し、フォークトモデルに基づいた波形分析をすることにより弾性値と粘性値などを算出します。

（ http://www.wavecyber.com/e100hb.htm ）

【特徴】

l 独自開発の加圧変位センサーで被検体の反応を素早く正確に測定し、わずか数秒間で、被検体の弾性、硬度、粘性と緩和時間など６つのデータを同時に解析します。l 特定形状のサンプルの製作が必要とせず、生産管理の効率をアップします。l 画面で被検体の変位挙動グラフと速度グラフが表示され、一目で被検体の特性を理解することが出来ます。l BlueTooth無線通信により測定部のコードレス化し、測定部をリモート操作可能になり、作業者による測定誤差を生じません。l 無線方式により測定者が入れない雰囲気の中での測定も可能です。

■ 大阪大学との共同研究（ http://www.wavecyber.com/teches.htm ）

【目的】

医療分野では強皮症患者の皮膚硬化評価は検者が患者皮膚を摘んで、その摘み具合を段階的に評価するRodnan skin score が一般的ですが、検者の習熟度に影響を受けます。そこで、べスメーター（粘弾性測定機）を用いて皮膚硬度を測定し、診断的或いは病状評価としての価値があるかを検討してみました。

【方法】

強皮症患者と健常者に対し、顔面、前胸部、腹部、左右の手指、手背、前腕、上腕、大腿、下腿、足背についてRodnan skin score(RSS) によりスコア化するとともにべスメーターを用いて測定いたしました。

【結果】

強皮症患者ではべスメーターの測定精度が高く、またRSS との相関が認められ、より客観的な皮膚硬化の評価法として有用と考えられました。

■ 海外有力雑誌掲載記事

【ネイチャー誌とは】

世界で最も権威ある総合学術雑誌の一つで1869年に天文学者のノーマン・ロッキーが創刊した。記事の多くは学術論文が占め、これまでにノーベル賞クラスの画期的業績が掲載され、当雑誌に掲載されることは研究者にとって非常に名誉なこととされている。

[紹介記事]

Nature Clinical Practice Rheumatology August 2008 Volume 4 No. 8

http://www.nature.com/ncprheum/journal/v4/n8/full/ncprheum0852.html　