コンテンツ市場が専門の調査会社Juniper Researchは、このほど発行した報告書「Mobile Payment Markets Money Transfers & Remittances 2008-2013」のなかで、サービスプロバイダーがモバイル振替サービスや送金サービスから得る収益が2013年に50億ドルを突破するとの見通しを明らかにしました。この金額は、国内および国際的な金銭取引の総額のなかからサービスプロバイダーが受け取る手数料をもとに算出されています。
同報告書は、2010年以降本格的な成長軌道に乗ると見られているモバイル振替サービスが、プロバイダーやベンダーに大きなビジネスチャンスをもたらすと指摘しています。また、モバイル振替サービスの普及により、「バンキングサービスを利用しにくい」人々や出稼ぎ労働者が、携帯電話をモバイルウォレットとして使い容易に送金手続きを行えるようになるとの見解も示しています。
同報告書の要旨は、以下のとおりです。
・世界の年間金銭取引額(送金額そのものも含む)は、2009年から2013年までの期間で10倍に増えると予想されます。
・これらの新しいサービスを提供する企業の収益は、2013年に50億ドルを突破する見通しです。
・2013年には、世界市場における上位3地域(西欧、アフリカ/中東、極東/中国)が、モバイル振替サービスを通じて行われる金銭取引の60%以上を占めると予想されます。
同報告書では、世界各地域のモバイル振替送金サービス市場に関する今後6年間の予測を示すとともに、加入者の獲得数、国内および国際取引の規模や件数などのデータを提供しています。特に注目されるのは、これら新しいサービスの普及に伴って、モバイルネットワーク事業者の月間通信事業収入(ARPU)が増加する可能性を指摘している点です。
【 英文市場調査報告書 】
Mobile Payment Markets Money Transfers & Remittances 2008-2013
モバイルペイメントの振替および送金市場(2008~2013年)
http://www.gii.co.jp/japanese/jp71607-mobile-paym.html
出版社Juniper Research
出版日2008/08
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