アシステッドリビング業界が活況を呈しています。同業界が、自宅では生活を続けることが困難でありながら介護施設での集中した診療は必要のない富裕高齢者という新たな顧客層に向けたサービスを提供しているためです。ライフサイエンス市場の調査を専門とする米国の調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「Long-Term Care Market」では、675億米ドルの長期治療市場セグメントにおいて起こっている変化と、2012年まで年率12%以上の成長を遂げると見られる要因について詳しく述べています。
このブームにはいくつかの要因があります。高齢者人口は米国の全体人口の増加ペースの二倍または三倍の速さで拡大しており、今日の高齢者はより活動的でありたいと願っています。またより多くの資産を確保してリタイアしているため、幅広いアメニティを提供する高所得者層向けのアシステッドリビング施設を利用する余裕があるのです。施設は精神疾患や発育障害、認知症やアルツハイマー病などを患う人々のための治療を提供する特殊なコミュニティを開設しつづけています。さらに、アシステッドリビングや成人向けコミュニティの盛んなプロモーションによって、文化的標準に変化が現れ、かつてあった施設入居へのマイナスイメージがゆっくりと消えつつあります。
他の長期滞在型介護施設とは違い、アシステッドリビングはほぼ完全に個人負担となっており、入居者は通常、住んでいた住居を売却して入居費用を賄っています。しかし介護施設がアシステッドリビングの二倍の費用がかかるため、マネジッドケアがより利用されるようになっています。また長期治療向けの保険プランがアシステッドリビングを保険の対象として追加するようになり、これも同分野の拡大を加速させています。
【 英文市場調査報告書 】
The Long-Term Care Market: Nursing Homes, Home Care, Hospice Care, and Assisted Living
長期医療市場:老人福祉施設、ホームケア、ホスピスケア、アシストリビング
http://www.infoshop-japan.com/study/kl70396-long-term-care.html
出版社Kalorama Information
出版日2008/07
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