メディア業界を専門とする調査会社Screen Digestが発行した報告書「「European Broadband Cable 2008」によると、欧州のケーブル市場は、ますます競合化する有料TV市場へ参加する立場にあります。
同報告書では、市場における整理統合期間は、非公開投資グループ(プライベート・エクイティ・グループ)による多額の投資を受けたものだと示しています。グループのTVビジネスにおける成長が低下し始めているため、ヨーロッパ中のケーブル企業にとって、テレフォニーおよびインターネットサービスはますます重要になりつつあります。特に、安価な高速ブロードバンドが、ケーブルと競合する技術の間で主な差別化要因として使用されており、この分野が2008年における主戦場になることが確実視されています。
同報告書は、欧州のケーブルオペレーターは、トリプルプレイサービスに焦点を当てたテレフォニーを急速に展開していると明らかにしています。スペインおよび英国がトリプルプレイをリードしていますが、ケーブル世帯の80%以上がテレフォニーを選択しており、60%以上がブロードバンドサービスを契約しています。
同報告書による主な調査結果:
◇EUにおけるケーブルTV契約者のうち23%がデジタルとなっています。ケーブル世帯の17%がテレフォニーサービスを受けており、23%がケーブルインターネットを契約している
◇EUにおけるケーブル顧客のケーブルARPUは月平均で20%以上
◇マルチチャネルプラットフォームのうち、ケーブルはEUにおいて支配的な技術
◇EUにおける衛星TV世帯は4000万、有料TV世帯は1900万で、ケーブルサービス契約を含めると、ケーブル世帯の数は8900万へ上昇
◇6900万人が高速インターネットアクセスにDSLサービスを利用しているのに対し、EUにおけるケーブルインターネット顧客数は1570万、ケーブルテレフォニー顧客数は1160万
【 英文市場調査報告書 】
European Broadband Cable 2008
欧州のブロードバンドケーブル市場:2008年
http://www.gii.co.jp/japanese/scr70880-eu-brband-cable.html
出版社Screen Digest Ltd.
出版日2008/07
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