金属・鉱物の市場調査で定評のある英国の調査会社Roskill社が発行した調査報告書「The Economics of Bentonite (11th Edition)」によれば、世界のベントナイトおよび酸性白土の需要は2007年から2012年の間に年平均2.2%の成長率で拡大し、2007年の2,000万トンから2012年には2,240万トンの規模に達すると予測されています。またこの成長は、鋳造用砂（年5%）、食用油・産業用油・溶剤・化学薬品の濾過・脱色（年5%）、鉄鋼ペレット製造（年3%） の産業部門により牽引されると予測されています。主要な成長地域は、鉄鋼ペレット製造と鋳造用砂の市場が需要拡大を牽引すると予想されるアジア（特に中国）および南米地域となるでしょう。
ベントナイトの主な地域市場は、750万トンの北米、560万トンのアジア、500万トンの欧州となっています。 ただしベントナイトの消費パターンは、それぞれの地域内において大きなばらつきがあります。このばらつきの原因の一部は、地域で産出されるベントナイトのタイプや産業化の度合いにあります。産業化の過程にある経済圏では、鉄鋼産業における利用が需要の主な牽引因子のひとつですが、成熟した経済圏では主にペット用のトイレの砂など、消費者向けの用途が主な需要の牽引因子となっています。ナトリウムベントナイトは一般的なカルシウム形態よりも膨張能力が高いため、もっとも望ましい形態です。ナトリウムベントナイトの製造は米国でもっとも盛んであり、もっとも取引量が多い製品タイプとなっています。
【 英文市場調査報告書 】
The Economics of Bentonite, 11th edition
ベントナイトの世界市場：第11版
http://www.infoshop-japan.com/study/ros63227-bentonite.html
出版社Roskill Information Services, Ltd.
出版日2008/07
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