英国の調査会社IMS Researchによると、世界市場において大きな比率を占める中国のデジタルケーブルTV市場で順調に売上を伸ばしてきた限定受信システム(CAS)のプロバイダーが、今後市場シェアをさらに拡大する可能性が高まっています。中国の有力なCASプロバイダーであるChina Digital TVの世界市場におけるランキングは、2007年末時点で8位ですが、今後3年間でさらにシェアを拡大し、2010年末には4位または5位になると予想されています。
成長著しい中国のデジタルケーブルTV市場は、世界のデジタルTV市場のなかで一大勢力を形成するに至っています。このため、中国国内で躍進を遂げたCASプロバイダーが、西欧のCASプロバイダーを抑えてさらに市場シェアを拡大するのではないかという見方が強まっているのです。
IMS Researchがこのほど発行した2008年のCAS市場に関する調査報告書「Conditional Access Market Shares - 2008 Edition」は、2010年末時点で、China Digital TVとMotorolaがそれぞれ世界のデジタルTV加入者の10%近くを獲得するとの見通しを示しています。尚、西欧のCASプロバイダーのうち、中国市場でリードを保っているのはIrdetoであり、NDSは後塵を拝する形になっています。
【 英文市場調査報告書 】
The Conditional Access Market - 2008 Edition
世界のコンディショナルアクセス市場:市場シェア分析
http://www.gii.co.jp/japanese/iz62638-access-mkt.html
出版社IMS Research
出版日2008/03
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