通信業界を専門とする調査会社CIRがこのほど発行した調査報告書「Data Communications Transceiver Markets: The Next Five Years」によりますと、データ通信トランシーバーの市場は、2008年の40億ドルから、2013年には134億ドルに成長する見通しです。
同報告書では、新たなビジネスチャンスを探る上で見逃すことのできない以下のようなポイントが指摘されています。
▽銅線ベース10ギガビットイーサネット(GigE)のコストは、既に1ポートあたり200ドルを大きく下回っている上、企業内ネットワークでGigE回線を集約する必要性も高まっているため、今後は10GigE標準が急速に普及すると思われます。2013年には、10GigEトランシーバーの出荷額が71億ドルに達し、ハイエンドの企業向けPCには、10GigEインタフェースが搭載される見通しです。
▽2008年時点で、銅線ポートを搭載する10GigEトランシーバーは全体のおよそ2%にとどまり、その大半はCX4フォーマットですが、2013年には、10GigEポートのおよそ45%が銅線ポートとなり、新しい「T」フォーマットが多用されることになると思われます。一方、光ファイバーの分野では、LRM標準の普及が本格化し、2013年には、この標準をサポートする製品の売上高が17億ドルに達する見通しです。
▽新たな法規制の導入やWeb 2.0アプリケーションの普及拡大といった要因に促され、2010年にはファイバーチャネル・トランシーバーの売上高が初めて10億ドルを突破し、2013年には33億ドルに達すると予想されます。また2013年には、新しい16Gbps FC標準をサポートする製品が出荷額の75%を占める見通しです。
【 英文市場調査報告書 】
Data Communications Transceiver Markets: The Next Five Years
データ通信トランシーバー市場:今後5年間の市場予測
http://www.gii.co.jp/japanese/ci64567-transceiver-mkt.html
出版社Communications Industry Researchers, Inc.
出版日2008/06
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