情報通信業界に関する調査を専門とする英国の調査会社Juniper Researchがこのほど発行した調査報告書によりますと、メッセージングサービスやコンテンツサービスの普及拡大により、南米の通信事業者が提供する有料データサービスの売上高は、2008年の87億ドルから急速に拡大し、2013年には233億ドルを突破する見通しです。
報告書は、競争激化による料金引き下げと規制当局の介入により、音声サービスの収益に対する圧力がかつてないほど強まるなか、通信事業者がオンポータルコンテンツのポートフォリオ強化に取り組んでいると指摘する一方、コンテンツの小売価格とデータのダウンロード費用が極めて高額なため、南米地域における多彩なメディアサービスの発展が阻害されてきたという事情にも注意を喚起しています。
このほか本報告書では、以下の点が明らかになっています。
・ 南米におけるモバイルサービスのユーザーベースは、2008年の4億1,100万人から2013年には5億5,600万人に増加する見通し。・ 南米地域の事業者が提供する音声サービスの売上高は、2011年にピーク(673億ドル)に達し、その後は下がる見通し。
・ 2011年までの時期で、総合月間通信事業収入(ARPU)が最も高くなるのはメキシコであり、チリを僅差で上回る見通し。
【 英文市場調査報告書 】
South America Mobile Opportunities, Markets & Forecasts 2008-2013
南米モバイル業界におけるビジネスチャンス、市場、予測:2008~2013年
http://www.gii.co.jp/japanese/jp68433-mobile-opportu.html
出版社Juniper Research
出版日2008/06
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