現金の代替となるハイテク電子技術の利用は、日本などの多くの先進国市場へ浸透することが期待されていましたが、モバイルウォレットや電子送金が途上国に浸透するのは時間を要すると考えられていました。しかしながら、ケニアとフィリピンにおけるケーススタディでは、巨大市場を基盤とした小規模銀行取引の提供に関して、十分な交通機関や金融インフラが無い農村地域においても、高い収益性と社会利益の可能性があることを明らかにしています。
フィリピンにおけるSmart Padala とG-Cashサービス提供の成功は、ケニアにおいて好業績で開始されたSafaricomのM-PESAと同様、多くの発展途上国における銀行が無く貧しいコミュニティの需要を扱うモバイル送金サービスが実証しています。これらの既存サービスとパイロット・プロジェクトは、モバイル通信ネットワークが、従来型の経済に対して優先アクセスが無い地域への金融サービス提供に対して、どのように効果的役割を果たすのかを説明しています。 M-PESAはサービスを開始して11ヵ月後の2008年3月までに160万人以上の契約者を集め、93億ケニア・シリング(1億4800万米ドル)の取引を扱いました。
英国の調査会社Visiongainが発行した調査報告書「Mobile Remittance - A Window for the Financial Empowerment of Global Communities through Mobility」では、世界のモバイル送金市場を分析し、送金の流れ、受取り国への資金流入分析、送金ルート、送金のもたらす多重効果、市場促進要因、ビジネスモデル分析、規制環境、金融とモバイル産業のコンバージェンスや、主要ベンダープロファイルなどを提供しています。
【 英文市場調査報告書 】
Mobile Remittance - A Window for the Financial Empowerment of Global Communities through Mobility
モバイル送金市場 - モビリティによるグローバルコミュニティの金融環境強化
http://www.gii.co.jp/japanese/kt67200-mobile-remittance.html
出版社Visiongain
出版日2008/04
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