先進国および発展途上国において、癌の死因として最多なのが肺癌です。肺癌の主な原因は喫煙ですが、西欧社会では喫煙人口が減少するなかで、肺癌の発症数は既にピークに達したと見られます。しかしながら、アジアでは喫煙者の死亡、児童の喫煙の増加になどにより、肺癌の発症数が増加しています。西欧社会においても肺癌による死亡者数は、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌を合計した死亡者数よりも多く、非小細胞肺癌(NSCLC)は、肺癌全体の80%を占めています。近年の治療技術の進歩にもかかわらず、NSCLCの予後は不良で、治療法の選択肢も限定的であり、患者の5年生存率も15%とかなり低い状況です。
Datamonitorが発行した調査報告書 "Pipeline Insight: Non-Small Cell Lung Cancer Pipeline set to offer only modest improvements" によると、この分野で大規模な研究開発が行われているにもかかわらず、新薬のNSCLC患者に対する治療成果の改善は困難だろうと予測されます。しかしながら、バイオマーカー分野の研究によって、患者個別の特性に合わせた治療が可能となり、治療法の改善に役立つ可能性があるとしています。
【 英文市場調査報告書 】
Pipeline Insight: Non-Small Cell Lung Cancer - Pipeline set to offer only modest improvements
非小細胞肺癌のパイプライン治療薬
http://www.infoshop-japan.com/study/dc66928-lung-cancer.html
出版社Datamonitor
出版日2008/04
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