ニュピ祭は、いわばバリ島における新年に当たる日で、毎年西暦の3月(または4月)の新月の日に行われる、沈黙と断食と瞑想の日です。この日バリ島では、火と電灯の使用および外出が禁止され、自動車交通・船舶・国際線の離発着を含む一切の交通機関が停止します。まさに社会全体がリブート(再起動)するために、まる一日(実質的には約30時間)停止する日と言えます。
地球温暖化防止など、現代社会においてよりアースコンシャスなライフスタイルが注目される中、バリ島のニュピ祭に世界中から大きな関心が寄せられています。日本でも環境省の後押しにより、「百万人のキャンドルナイト」などのイベントが行われていますが、社会の活動を一切停止して、一日じっと座ったまま瞑想に耽ることにより、人が自然の一部であることを感じられ、日常的な柵(しがらみ)から解放され、自分自身をリフレッシュすることができます。
過去には、作家の田口ランディもニュピ体験フログラムに参加し、この体験をもとに『7days in Bali』や『オクターブ』などの小説を発表しています。
詳しくは http://www.lohas.co.jp/event/nyepi2008/
◎ニュピ体験プログラムについて
ニュピ祭は沈黙と断食と瞑想に専念するバリ・ヒンドゥー教徒の精神修養の日にあたります。
ニュピ体験プログラムは次の祭祀により構成されます。
1. ニュピを迎えるのに先立ち、バリ島における文化、生活習慣、宗教観、宇宙観などについてのレクチャーとともに、日本との気温差に慣れるための導入プログラムを実施します。
2. ニュピに先立つ3、4日前にムラスティと呼ばれる儀式がありバリ島全土から各村ごとに海岸で祖先の霊を清めます。ニュピ当日までの間に、バリヒンドゥーの総本山であるブサキ寺院を始め重要な寺院を巡り、バリ島の世界観・価値観を体験します。
3. ニュピの前日にはブータヤジュナと呼ばれるヴィシュヌを讃える儀式があります。また夕方にはオゴオゴと呼ばれる青森の「ねぶた」にも似た悪霊の神輿が町を練り歩きます。
4. 2008年のニュピは3月7日となります。ニュピ当日においては、火を使わないこと、外出しないこと、働かないこと、食べないことの4つの禁欲が求められます。3月7日(金)の午前6時から(実際には7日未明の午時0から)翌8日(火)午前6時までの24時間、外出、移動、車両の使用、火と電灯の使用、及び娯楽など静粛を妨げる行為禁止されます。
5. ニュピの明けた日は、グンバッグニと呼ばれ、新たな1年の火(エネルギー)を入れる儀式を行います。
【用語について】
*LOHASについて
Lifestyles of Health and Sustainabilityの頭文字をとった略語で、健康で環境に優しい持続可能なライフスタイルを指します。自分のココロとカラダの健康と同時に、地球環境やまわりの人の幸せも考えて行動するライフスタイルは、年々、注目を浴びてきています。
*サカ歴について
バリには、西暦とバリの伝統的な暦であるサカ暦とウク暦の3つが、共存しています。サカ歴はインドが起源と考えられ、西暦78年が元年とされ、「釈迦」に由来すると言われます。
サカ歴は、太陽と月のサイクルを組み合わせたもので354日、355日あるいは356日で1年が一巡します。また西暦と同様に、1年が12のサシーと呼ばれる月に分かれていますが、サカ歴では西暦の6月頃から1番目のサシーが始まります。数年に1度うるう月があリ、数年単位で見れば、西暦とほぼ同じサイクルで循環します。
*LOHAS.CO.JPのロゴについて
LOHAS.CO.JPのロゴは、地球の内部に「健康」と「持続可能性」が、包含されていることを表しています。小鳥にも人が座っているようにも見えるLOHAS.CO.JPのロゴの中には、まるい地球に光が降り注ぎ、「Health (健康)」と「Sustainability(持続可能性)」が存在しています。
【バリ島(インドネシア):ニュピ祭における注意】
外務省海外安全相談センターホームページに例年の情報が掲載
1.2008年3月7日(金)のニュピ祭(釈迦暦新年)には、バリ島では火や電灯が一切使われません。ニュピ祭は断食と瞑想に専念するバリ・ヒンドゥー教徒の精神修養の日にあたり、飲食店や商店などの営業が禁止されるほか、外国人にも様々な制約が課せられます。
2.バリ州政府は、このニュピ祭が円滑に実施されるよう、外国人に対しても理解を求めるとともに、以下の内容の通達を発出しました。
(1)3月7日(金)の午前6時から(実際には7日未明の午前0時から)翌8日(火)午前6時までの24時間、外出、移動、車両の使用、火と電灯の使用、及び娯楽など静粛を妨げる行為を禁止する。
(2)バリ島のングラ・ライ国際空港においては、国内線・国際線ともにトランジット便及び緊急着陸便を除き、全ての離発着を禁止する(乗客の乗降は認められずトランジットの乗客及び航空機のみが空港の使用を許可される)。
(3)バリ島に出入する船舶に対する全ての海運サービスの提供を禁止し、海港を閉鎖する。
3.以上のとおり、ニュピ祭の行動制限は、外国人を含むバリ島内の全ての人々に適用され、警察、医療機関、消防等の治安及び人命にかかわる、特殊かつ緊急を要するケースを除き、島内での野外行動が禁止されますので、同3月7日(金)前後にバリ島への渡航を予定されている方は、現地事情に十分注意してください。
(問い合わせ先)
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住 所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電 話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○ 外務省 海外安全ホームページ
2007年のニュピの情報:
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2007C046
○在デンパサール日本国総領事館
住 所:Jl. Raya Puputan, No.170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia
電 話:(62-361)227628
FAX:(62-361)265066
【アグンマンダラ文化財団(Yayasan Agung Mandera,Bali,Indonesia)について】
アグンマンダラ文化財団は故A.A.マンダラ翁(Anak Agung Gede Ngurah Mandera)の功績を讃えるために設立それた記念財団です。
故A.A.マンダラ翁は、1905年頃バリ島中部、ギャニャール郡プリアタン村のプリカレラン家に生まれました。若い頃よりリーダーシップを発揮し、ラジャ(王)の庇護の下でもなく、共同体組織を基盤としたものでもないユニークな楽団グヌン・サリを結成し、活躍しました。
1931年にはパリ植民地博覧会においてバリの大編成ガムラン音楽と舞踏を初めて西洋社会に紹介し、その後のヨーロッパの思想芸術に大きな衝撃を与えました。以後、数回にわたって海外公演をはたし、バリの芸能を海外に紹介することに貢献しました。その功績に対し、インドネシア共和国政府やバリ州政府などから数々の表彰を受けていますが、1982年にはインドネシア教育文化相からも金メダルが贈られています。
アグンマンダラ文化財団では故A.A.マンダラ翁の記録・写真・音源・映像などを収集・保存・展示するとともに、バリ島の価値観・宇宙観・宗教観・芸術観などを広く海外に知らせることを目的としています。
【LOHAS株式会社について】
ロハスは、現代社会においてどのようにしたら人々が健康で幸せな暮らしを永続的に送っていけるかについてのコンセプトであり運動です。それは、ただ単に“可愛い” “気持ちよいデザイン”だけの問題ではなく、材料、生産者、情報、エネルギーに渡る幅広い領域を横断的に関わる問題です。
LOHAS株式会社では、WEBマガジン『ロハスサン』、LOHASマーケット『ルーハス+ロハマ』、コンサルティングサービス『カーボンオフセットプログラム』などを通じて、地球環境に優しく人にとって安全でかつ人々の生活を豊かにするモノやサービスを贈り届けたいと考えています。
■会社概要
会社名:LOHAS株式会社
所在地:[Media Labs]
東京都港区芝浦3-15-6 島倉田町ビル3F
[コンサルティング事業部]
東京都目黒区三田1-3-6 コスモ目黒長丸105
設 立:1994年10月13日
資本金:1,000万円
代表者:代表取締役 關 信彦
【本件に関するお問い合わせ先】
LOHAS株式会社 担当:高川
〒108-0023 東京都港区芝浦3-15-6 島倉田町ビル3F
e-mail: contact@lohas.co.jp
tel: 03-6380-6720 fax: 03−6380−8128