背景:
人間は太陽の下で生まれ進化してきました。したがって、太陽の光は人間にとって無くてはならないもので、「生体リズム」の整える重要な役割を果たしています。ところが、今日の私達の現代社会生活の中では、太陽光を浴びる機会が少なくなり、生体リズムに関連する様々な不調を訴える人が多くなっています。
たとえば、睡眠障害(不眠)、昼間の眠気、睡眠リズム障害、冬季うつ病、軽うつ病など、生体リズムに関連する不調です。NHKの番組でもこれまで何回も光の効果に関して取り上げています。直近の例では、2007年10月16日のNHK 「クローズアップ現代」で、主に働く女性に「眠れない症候群」が広がっているという報告がされました。そして、内山真教授(日本大学)が第一の対処法としてあげたのが、起床時に光を浴びるというものでした。
また、最近では、睡眠障害(不眠)と生活習慣病やうつ病との相関が明確となり、国策として行っている「健康日本21」や、交通事故死よりも6倍も多い自殺者対策として出来た「自殺対策基本法」では、睡眠障害を予防することが明確に提言されています。
光療法は非薬物療法の中で、睡眠障害(不眠)に対して有効な手段ですので、もっと脚光を浴びても良いはずなのですが、それが十分国民に浸透していません。今一盛り上がりに欠けるのが現状です。
「光療法の総合サイト」の開設:
http://portal.lighttherapy.jp/
原因は様々なことが考えられますが、光療法を上手く紹介しているサイトや書籍がないことが大きな原因の一つではないかと考えました。つまり、まだまだ十分に啓蒙されていないのです。たかが光と思われがちな傾向があるのではないでしょうか。
インターネット上でも、光療法を簡単に説明したホームページは多く見られますが、ただ光を浴びると良いという説明で終わっているサイトや、原理説明のサイトがほとんどです。また、逆に、光療法が効くと言われている症状の方を詳しく解説しているサイトさえあります。
不調で悩んでいる患者の立場にたてば、欲しい情報がない、体系的に情報が整理されていないという感はぬぐい切れません。具体的には、次のような項目がカバーされている情報が必要なのではないでしょうか。
・ 「光療法はどのくらい効果があるか?」
・ 「光療法はやってみる価値があるのか?」
・ 「光を浴びれば良いとはいうけど、どの程度浴びればよいのか」
・ 「どのくらい光療法を継続すれば効果が現れるのか」
・ 「光療法は、ずっと継続しなければならないのか」
患者や光療法を指導する立場からすると、これらの視点が重要なのです。最初はある程度の原理や症状解説も必要ですが、今、自分の症状に対してどの程度有効なのか、やってみる価値があるのか、どう判断すれば良いのか...という情報が必要なのです。完全な答えはもちろん期待できなくても、何らかのヒントがあったあり、参考となる情報が欲しいところです。
そこで、光療法を推進している数名の医師(有志)により組織された光療法推進委員会の情報発信サイトを作成し、これらの質問に少しでも回答できる情報を発信していくこととなりまたした。
まだまだ完成度は十分ではありませんが、徐々に文献等を含めて内容の充実をはかることにより、患者や医療従事者のお役に立てればと思います。そして、光療法を通じて、「日本をもっと元気にする!」、そんな想いで活動を継続していきたいと思います。
参考サイト:
健康日本21 http://www.kenkounippon21.gr.jp/
自殺対策基本法 http://law.e-gov.go.jp/announce/H18HO085.html
日本睡眠学会 http://jssr.jp/
ブライトライト専門店(高照度照明器具) http://brightlight-store.ovtp.net/
画像データ:
光療法の総合サイト: http://portal.lighttherapy.jp/images/press.jpg
光療法推進委員会の主要メンバー:
・ 鶴田メンタルクリニック 鶴田千尋博士/京都市左京区
http://www.myclinic.ne.jp/tsuru_cl/pc/index.html
・ こうづきメンタルクリニック 上月清司博士/神戸市長田区
http://www.komec.net/
≪プレスリリースに関するお問い合わせ≫
光療法推進委員会 管理人: admin@lighttherapy.jpへメールでお願いします。