報道関係者各位 タイフーン・ブックス・ジャパン
このたび小社より、タイの人気作家(東南アジア文学賞受賞作家)プラープダー・ユンのエッセイ集「座右の日本」を刊行する運びとなりましたのでお知らせ申し上げます。
プラープダー・ユンは約10年に及ぶアメリカ生活を経て99年、タイへ帰国しました。間もなく映画批評活動を始める一方、2冊の短編小説集『直角の都市』と『あり得た可能性』を2000年に発表。ともにベストセラーを記録してタイの文学界へ彗星のようなデビューを飾って以降、タイのユースカルチャーを牽引するオピニオンリーダー的な存在感を放っています。2002年にタイの最も権威ある文学賞「東南アジア文学賞」を受賞した「存在のあり得た可能性」を含む日本で初めての和訳短編集『鏡の中を数える』も、2007年5月に小社から刊行し好評を集めています。
学生時代から日本文化に興味を持ち、「日本はぼくの恋人」と公言するほどプラープダーの日本好きは進化しています。欧米人などによる「ここが変だよ」的なエッセイ類は今や数多く読むことができますが、プラープダーの眼差しはもっとコンテンポラリーで、日本に対する心優しい理解と素直な好奇心を隠していません。アメリカ生活が長い身としての距離感と、親日的なタイからの謙虚で憧れ的な眼差しとがうまく均衡を取ることで、本質的な自己表現としての日本観察記に仕上がっているのです。これを読む日本人は誰しも、「ディスカバー・ジャパン」を迫られ、いつもプラープダーの「座右」にある「日本」を、きっと新鮮な「日本愛」とともに楽しく探訪できることでしょう。
貴誌、貴媒体にて本書をご紹介いただけましたら幸いです。
<刊行概要>
■書名:「座右の日本」
■著者:プラープダー・ユン ■訳者:吉岡憲彦 ■カバー装画:伊藤桂司(UFG)
■仕様:182×123㎜ 208ページ/ソフトカバー ■定価:1,890円(税込)
■発売日:2007年12月10日 ■図書コード ISBN978-4-9903621-2-6
■発行:タイフーン・ブックス・ジャパン
■全国書店にて販売
【目次から】 広がりのある狭さ/現代版・悟りを開く方法/ネコ型ロボットの毛/メランコリック・パラダイス/コマーシャルに見る日本/自殺的な思考/ポルノ・ギフト/トラックがすし詰めなら/哀しみの美しさ 他
【著者について】プラープダー・ユン Prabda Yoon(作家/アーティスト)
タイの人気作家。他に編集者、脚本家、評論家、グラフィックデザイナー、イラストレーター、フォトグラファーとしても活躍している。1973年、バンコク生まれ。中学卒業後に渡米し、ニューヨークのクーパーユニオン大学で美術を学ぶ。卒業後、1998年にタイへ帰国。2000年に出版した2冊の短編小説集がともにベストセラーを記録する。2002年、『存在のあり得た可能性』で、タイの最も権威ある「東南アジア文学賞」を受賞した。同年、初の長編小説『Chit tak!』を発表。そのサウンドトラックというコンセプトのもと、音楽活動も展開した。これまで脚本を手がけた映画に『地球で最後のふたり』『インビジブル・ウェーブ』(ともに、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督 浅野忠信・主演)がある。日本では『地球で最後のふたり』の原作本が2004年5月、ソニー・マガジンズから、短編小説集『鏡の中を数える』が2007年5月、タイフーン・ブックス・ジャパンから、それぞれ刊行された。詳しい近況は、http://www.wildwitness.com で更新中。
【訳者について】吉岡憲彦 Norihiko Yoshioka (国際交流基金職員)
1974年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、国際交流基金に入社。1999年から2004年まで同基金バンコク日本文化センターに勤務し、現地での日本映画祭、展覧会、舞台公演などを担当。帰国して現在は、国際交流基金芸術交流部造形美術課職員。共著に『アジア映画』(作品社)、翻訳書としてプラープダー・ユンの『地球で最後のふたり』(ソニーマガジンズ)などがある。
■本書に関するお問い合わせは、
タイフーン・ブックス・ジャパン(合資会社サブライム) 吉田広二
TEL.03-3406-8605 info@typhoonbooksjapan.comまでお願いいたします。