1.働く上での価値観は6タイプに分類。トップは「大きな仕事を積極的に」タイプで、全体の28%
働く上での考え方・価値観について15の設問で該当状況を聞きました。結果を多変量解析・因子分析にかけて分析したところ、6つのタイプが抽出されました。5049名をタイプ別に分類すると、タイプと構成比率(%)は以下のようになりました。
タイプ1:大きな仕事を積極的に 28%
⇒「より責任のある立場で、大きな仕事がしたい」、「任せられて裁量の大きな仕事がしたい」「新しい分野を開拓していきたい」といった積極的に仕事に取り組むタイプ。トップで約3割が該当します。
タイプ2:こつこつと 17%
⇒「個人でこつこつ取り組む仕事がしたい」、「多くの人とかかわらず個人で仕事がしたい」という個人でこつこつ取り組むタイプ。
タイプ3:顧客・世の中・組織発展のため 16%
⇒「顧客に満足してもらえる仕事」、「世の中や人のためになる仕事」、「仕事を通じて所属する組織発展を」と、自分以外のために仕事をしたいというタイプ
タイプ4:報酬のため 14%
⇒「より多くの報酬を得たい」が真っ先に来る、お金のための仕事と割り切っているタイプ
タイプ5:スキルアップ志向 14%
⇒「仕事を通じて自分の能力やスキルを向上させたい」、「専門家として外部からも認められるように」という自らのキャリアアップのために仕事をしたいというタイプ。
タイプ6:私生活優先 12%
⇒「仕事のために家庭や私生活を犠牲にしたくない」という、仕事よりも私生活を重視するタイプ。
2.性別では、男性のトップは「大きな仕事を積極的に」タイプで32%、女性は「こつこつと」タイプがトップ
【男性】
1.大きな仕事を積極的に 32%
2.顧客・世の中・組織発展のため 16%
3.こつこつと 16%
【女性】
1.こつこつと 19%
2.大きな仕事を積極的に 18%
3.スキルアップ 18%
男女別にタイプを見ると、働くことへの価値観に、大きな差異が見られました。
男性は仕事や顧客・世のためにという志向が強く、一方で女性はこつこつと取り組むタイプがトップ、またスキルアップを目指すタイプが18%と高い割合を占め、女性の大きな特徴になっています(男性は12%)。
3.年齢別にみると、年齢を増すにつれて「顧客・世の中・組織発展のため」タイプが増え、「スキルアップ志向」、「私生活優先」といった自分重視のタイプが減る傾向にありました。
20歳代 50歳代
大きな仕事を積極的に 28% 28%
顧客・世の中・組織発展のため 14% 21%
私生活優先 14% 9%
4.モチベーションの高い層は、自分(「報酬」、「私生活」)ではなく、外へ(「顧客・世の中・組織発展」)目が向いている人が多いようです。
現在の仕事に対する「モチベーション」の高さを軸にして、タイプ別の構成をみたところ、モチベーションの高い層では「顧客・世の中・組織発展のため」タイプが多く、低い層では「こつこつ」、「私生活優先」タイプの割合が相対的に多くみられました。
尚、その他の分析結果も含め、アンケート結果詳細についてサイトにて掲載致しております。下記よりご覧下さい。
【調査概要】
対象:企業・官庁・各種法人に勤務する正社員
実施時期:2007年2月末
実施方法:(株)マクロミル社 インターネットアンケート
正社員として勤務する方を無作為抽出
有効回答数:5,049名
【会社概要】
名称:株式会社マネジメントベース
本社住所:〒112-0002 東京都文京区小石川2-25-10
設立:平成18年8月7日
資本金:1000万円
代表取締役:本田 宏文
主な事業内容:組織活性化支援、従業員満足度調査支援、経営コンサルティング
【本件の連絡先】
電子メール:info@m-base.co.jp
電話:03-3812-8124