デジタルラジオの世界的な市場が拡大を続けており、販売台数は2006年から2011年までの間に3倍以上に増加すると、In-Statは報告しています。ハイテク分野の市場調査を行っている同社は、最近の動きとして、機能強化された新標準Digital Audio Broadcasting(DAB)+がイギリスで使われるようになったことや、欧州とアジア地域で実施されるDAB試験運用の件数が増えていること、DABサポート機能を統合したモバイルデバイスの登場などをあげています。
各地域に目を転じますと、DAB技術は、イギリスのマスマーケットで訴求力を高めており、欧州全体でもデジタルラジオ技術として広く受け入れられています。一方、米国では、HD Radioの認知度が大幅に高まっているものの、依然として衛星ラジオがデジタルラジオの主要なプラットフォームになっています。
In-Statの最近の調査では、以下の内容が明らかになっています。
・デジタルラジオの世界的な市場は、2006年の900万台から、2011年にはおよそ3,200万台に拡大すると予想されます。
・In-Statが2005年に米国で実施した消費者調査では、57%の回答者がHD-Radioを認知していました。2007年には、このパーセンテージが77%へと大幅に伸びています。
・選局可能な番組数の増加が、引き続きデジタルラジオ普及の原動力となっています。
In-Statがこのほど発行した調査報告書「Digital Radio Market Growth Advances Worldwide」 は、デジタルラジオの世界的な市場を調査対象としています。当報告書は、2011年までのデジタル衛星受信機や地上波受信機の販売台数予測、および米国の衛星ラジオ加入者数の予測を提供しています。また、In-Statが米国で実施したデジタルラジオに関する消費者調査の分析や、主要デジタルラジオベンダーのプロファイルも含まれています。
本調査は、ポータブルメディアプレイヤー、携帯ゲーム機、電子エデュテイメント玩具などの市場に関する包括的な分析を提供するIn-Stat社の年間情報サービス「Portable and Emerging Consumer Products」の一部となっています。このサービスは、デジタルラジオやGPSデバイスなど発展中の市場も調査対象としています。さらに、供給側と需要側双方の視点を取り入れながら、競合関係、市場シェア、出荷台数、半導体、消費者の保有動向、購買行動、各市場における消費者の需要などを検討しています。
米国の消費者が2007年の年末商戦でデジタルラジオ受信機の購入を計画しているかどうかという点についての関連情報は、「2007 Holiday Spending on Consumer Electronics in the US」と題するIn-Statの最近の調査報告書を参照してください。この報告書には、ポータブルメディアプレイヤーや高品位テレビ、パーソナルナビゲーションデバイスなど多種多様な家電製品に対する米国消費者の購入意思についての調査データも含まれています。
[英文調査報告書]
Digital Radio Market Growth Advances Worldwide
世界のデジタルラジオ市場の発展
出版社: In-Stat
出版日: 2007/10
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