米国のブロードバンド利用世帯は、モバイル通信と固定通信を統合した統合音声サービス(CVS)を非常に強く望んでいるとIn-Stat社は報告しています。ハイテク分野の市場調査を行う同社が、米国のブロードバンド利用世帯を対象に最近実施した調査によると、消費者は世帯向けのサービスすべてを1社のサービスプロバイダーから購入したいと強く望んでいるということです。PSTN音声サービスは世帯向けの通信サービスのなかでもっとも重視されていないにもかかわらず、CVSのためであれば、かなりの割合のサービスバンドル消費者がサプライヤーを移行するだろうと考えられています。
In-Stat社のアナリストであるKeith Nissen氏は次のように述べています。「オペレーターは固定・モバイルネットワークの完全なコンバージェンスを待つ必要はありません。現在、必要な技術はすべて整えられており、大手サービスプロバイダー1社がCVSを採用することで、音声通信市場は大きく変化するでしょう。」
In-Stat社の最近の調査では、以下の内容が明らかにされています。
・CVSは現在モバイルのみの音声サービスを利用している消費者も含め、すべての年齢層の消費者に訴求力を持っています
・CVSを好む消費者の約85%がサービスに対し月20米ドルを支払うだろうとしています
・CVSは2011年までに米国で年間86億米ドル、カナダで11億米ドル以上の収益をもたらす可能性があります
In-Stat社が先頃発行した調査報告書「The US Market for Converged Voice Services」は、CVSの北米市場を調査対象としており、米国、カナダのCVS市場における2011年までの予測を提供します。また、米国のブロードバンド利用世帯1,000世帯を対象に行った電子調査の結果と分析もまとめています。
本調査はIn-Stat社の「IMS/FMC Consumer Strategies」サービスの一部を構成するものです。市場は次世代IMSネットワークへの移行を推し進めています。しかし、オペレーターは将来に対し確信が持てずにいます。消費者はどのような製品やサービスを購入するのでしょうか。マルチメディアアプリケーションに高い需要はあるのでしょうか。ワイヤライン/ワイヤレスサービスの統合は実際に進むのでしょうか。個人向けデバイスはサービス導入を牽引するのでしょうか。あるいはサービス導入がデバイス市場を牽引するのでしょうか。調査サービス「IMS/FMC Consumer Strategies」 では、消費者調査によるデータやデバイス予測、専門家による意見を組み合わせ、このような疑問にお答えします。本調査サービスは包括的かつ独創的で、洞察力に優れており、現在利用できるどんな市場調査報告書とも異なっています。
[英文調査報告書]
The US Market for Converged Voice Services
米国の統合音声サービス(CVS)市場
http://www.gii.co.jp/japanese/cg57341-converged-voice.html
出版社: In-Stat
出版日: 2007/10
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