今後数年にわたりGPSチップセット市場拡大の原動力となるのは、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)や携帯電話、モバイルPC、および各種の携帯家電(CE)デバイスといったモバイルデバイスに統合される製品であると、In-Stat社は報告しています。ハイテク分野の市場調査を行っている同社は、最も有望な携帯CE製品のカテゴリーとして、ウルトラモバイルデバイス(UMD)、携帯ゲーム機、ポータブルメディアプレイヤー、デジタルカメラなどあげています。
In-StatのアナリストであるGemma Tedesco氏は、「モバイルPC、PDA、スマートフォン、デジタルカメラ、携帯ゲーム機などの携帯CEデバイスに対応する外付け型GPS受信機はすでに存在していますが、このような製品の台数は限られています。各種の製品にGPSが統合されるようになれば、GPSの普及がさらに拡大し、GPSチップセットの出荷台数も大幅に増えるでしょう」と述べています。
In-Statの最近の調査では、以下の内容が明らかになっています。
・現在、GPSチップにとって最も大きなモバイルデバイスの市場は、携帯電話とパーソナルナビゲーションデバイス(PND)です。
・GPS機能を統合したモバイルデバイスの販売台数は、2007年の1億8,000万台から、2011年には7億2,000万台に増えると予想されています。
・GPSチップセットベンダーにとっての主戦場は、携帯電話市場、とりわけWCDMAになると思われます。
In-Statがこのほど発行した調査報告書「GPS Chips in Mobile Devices」は、モバイルデバイスに統合されるGPSチップセットの国際的な市場を調査対象としており、デバイスのカテゴリーごとに、2011年までのGPSチップセットの出荷台数予測を提供します。また、今後成長が見込まれるデバイスの分野にも目配りした市場トレンド分析が盛り込まれているほか、Qualcomm、 SiRF、 Broadcom、 TI、 u-blox、 NemeriX、 eRide、 CSR、 CellGuide、 GloNav、 u-Nav、 Infineon、 SiGe Semiconductor、 STMicroelectronics、 SkyTraq 、MediaTekなど、GPS ICベンダー各社のプロフィールも紹介されています。Gemma氏をはじめとするIn-Statのアナリストは、この調査報告書に加え、半導体とエレクトロニクス業界に関係するさまざまな技術や市場のテーマについてのコンサルティングサービスも提供しています。
本調査は、セルラー、Wi-Fi、WiMAXなど最新の無線ブロードバンド技術市場における世界的な半導体コンポーネントのトレンドを分析するIn-Stat社の「Cellular and Wireless Broadband Technologies」サービスの一部を構成するものです。このサービスは、モバイルデバイス、加入者宅内機器(CPE)およびインフラストラクチャの枠内におけるセルラーや無線ブロードバンド用ICコンポーネントの市場とトレンドを包括的にカバーしています。
【 英文市場調査報告書 】
GPS Chips in Mobile Devices
モバイルデバイス組み込み用GPSチップ
http://www.gii.co.jp/japanese/cg57528-gps-chips.html
出版社 : In-Stat
出版日: 2007/09
■ 本件に関するお問合せ先
株式会社グローバル インフォメーション
〒215-0004 川崎市麻生区万福寺 1-2-3
アーシスビル 7階
担当: 営業1課
E-mail: sl1@gii.co.jp
電話: 044-952-0102
FAX: 044-952-0109