In-Stat社の報告によれば、新規デジタルTVプロバイダーやTVチャネルの立ち上げ、HDコンテンツの成長に伴い、リアルタイムブロードキャスト用MPEGエンコーダーの市場が成長しています。また、ハイテク分野の市場調査を行う同社は、市場区分の多くで選択される圧縮技術として、H.264がMPEG-2に取って代わるなど、大規模な移行が起こっているとも伝えています。
In-Stat社のアナリストであるMichelle Abraham氏は以下のように述べています。「H.264によるプログラム配信という動きは、H.264からMPEG-2へのトランスコーダーという新しい製品カテゴリーを創出しています。このトランスコーダーはMPEG-2セットトップボックスの大規模な設置基盤を持つケーブルオペレーターに特に必要とされるでしょう。ケーブルヘッドエンドの数が多いほど、多くのトランスコーダーを必要とするでしょう。」
In-Stat社の最近の調査では、以下の内容が明らかにされています。
・再配信の区分には遅れるものの、投稿・配信の市場区分で新しい圧縮スキームH.264の利用への移行が見られる
・2011年のMPEG エンコーダーおよびトランスコーダー市場は44,000ユニットの規模に成長する見通し
・リアルタイムブロードキャスト用MPEGエンコーダーのためのシリコンTAM市場は2008年、最大規模の1億3,400万米ドルに達する見通し
In-Stat社が先頃発行した調査報告書「Worldwide Real-Time Broadcast MPEG Encoders and Transcoders」は、リアルタイムブロードキャスト用MPEGエンコーダーおよびトランスコーダーの世界市場を調査対象としています。世界市場における出荷数、ASP、収益に加え、エンコーダーおよびトランスコーダー市場の5ヶ年予測を地域および8の市場区分(投稿・配信・通信・シャーシ・衛星・ケーブル・地上波・モバイル)別に提供します。主要ベンダーのプロファイルも掲載されています。
本調査はIn-Stat社による「Multimedia Broadband Infrastructure(MBI)」サービスの一部を構成するものです。TVネットワークおよび有料TVサービスは現在、選ばれるデジタルテレビプロバイダーを目指し、ブロードバンドインターネットやワイヤレスサービスと競合状態にあります。それぞれの産業インフラには、活用できる機能性や克服すべき障壁が独自に混在しています。アドレス可能な広告(Addressable Advertising)は、月額加入料が低下し始めてもTV産業が継続的かつ確実に成長していくために欠かせない重要な要素になりつつあります。In-Stat社のMBIサービスでは、競合サービスプロバイダー各社がインフラおよびワークフローをどのようにアップグレードし、ワイヤライン&ワイヤレス「ラストマイル」ネットワークにおけるデリバリー機能をどのように拡張しているかなどを示しながら、産業の全体像を示します。また、機器、ソフトウェア、サービスを購入すると予想される実際の設備数の推計や、今後のキラーアプリケーションであるパーソナライズドTVに必要とされる機器・ソフトウェア・サービスの出荷額の予測も提供します。さらに本サービスでは、デジタルテレビという新たな市場機会の潜在顧客からの詳細な調査情報も提供するため、エンドユーザー市場における意欲についても理解を深めることができます。
【 英文市場調査報告書 】
Worldwide Real-Time Broadcast MPEG Encoders & Transcoders
世界のリアルタイム放送向けMPEGエンコーダーおよびトランスコーダー市場
http://www.gii.co.jp/japanese/cg56607-mpeg-encoder.html
出版社 : In-Stat社
出版日: 2007/09
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