当報告書では、抗菌剤を分類し、それぞれの市場概要と主な製品、臨床上の効能とマーケティング、現在の市場動向などについてまとめられています。
[報告書概要]
当報告書によると、抗感染薬市場は現在665億米ドル規模となっています。そのうちの最大セグメントは抗菌剤で、全売上の3分の2近くを占め、一般や病院での抗生物質の利用はあわせて350億米ドル近い規模となっています。
同市場は4つの主要クラスの売上によって牽引されています。セファロスポリン(27%)、マクロライド(20%)、キノロン(17%)、そしてペニシリン(17%)の4つの薬剤クラスで世界の抗菌剤売上の8割以上を占めています。
抗菌剤市場の未来
2012年まで抗生物質市場環境は劇的に変化していくでしょう。数多くの主要ブランドがジェネリック医薬品と競合し、また複数の新薬が市場投入されることが見込まれているからです。2012年までに主要ブランドの売上は世界の抗生物質の売上の約36%を占めることになりそうです。
その他の大手製薬会社は抗生物質の研究開発市場にかなりの投資をしてきており、その努力の成果は、市場状況が困難な中にあっても市場への普及拡大といった形で実を結ぶでしょう。そうした製薬会社の中にはAbbottや第一三共、シオノギ製薬などがあります。
反対に、Advanced Life SciencesやArpida、Replidyne、Targantaといった小規模製薬会社は、新世代の抗生物質をはじめて市場に投入する予定です。こうした製品の多くは、過去そうだったように、患者の手元に届く前に大手製薬会社によって買収されていくでしょう。こうした新製品が病院や一般社会などの市場に効果的に普及していくためには、こうしたことも必要なのです。つまり、大手製薬会社の持つ大規模な集中的営業力が不可欠だからです。
主な研究開発動向
現在21の抗生物質クラスが承認されていますが、医薬品業界はこの分野の研究開発への投資を渋っており、1999年以降、多くの企業が研究開発から撤退もしくは規模の縮小をしています。これが候補となりうる薬を開発してきた小規模製薬会社にとっての機会となります。小規模製薬会社は、商業化に向けて大手製薬会社とライセンス契約を結ぶのです。抗生物質が社会に受け入れられるための効果的なマーケティングには強力な営業力が重要なのです。
薬剤耐性の低い抗生物質の開発が医薬品業界にとって主要な促進因子となっています。細菌感染の性質により、治療の過程で突然変異が急速に薬剤耐性につながり、Centers for Disease Control and Prevention (CDC)によると院内感染の7割までが少なくともひとつの抗生物質に、また最大4割が3つの抗生物質に耐性を持っています。
ここ数年で、クラス初の多くの抗生物質が上市されました。この中にはglycylcyclines (Wyethのtigecycline), oxazolidinones (Pfizerのlinezolid)およびlipopeptides (Cubistのdaptomycin)などが含まれます。しかし新たな薬剤耐性のある抗生物質が今なお必要とされ続けています。治験中の薬剤の大半が以下のクラスに分類されます。
・カルバペネム系抗生物質・セファロスポリン系抗生物質
・ジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤抗生物質
・糖ペプチド抗生物質
・ケトライド系抗生物質
・マクロライド系抗生物質
・キノロン系抗生物質
[詳細]
The Global Antibacterials Market: R&D Pipelines, Market Analysis and Competitive Landscape
世界の抗菌剤市場:R&Dパイプライン・市場分析・競合環境
出版: Arrowhead Publishers
販売: グローバル インフォメーション
出版日: 2007/08
価格: $2,499 (PDF by E-mail (Single User License))
$5,499 (PDF by E-mail (Company-wide License))
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http://www.infoshop-japan.com/study/arr55496-antibacterials.html
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