先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長:小野 悟)は、米国調査会社のIn-Stat社の最新市場調査報告書である 「Wireless Operators Worldwide May Lose Control of Mobile Video (モバイルビデオ市場の動向と米国消費者の関心)」 の発売を開始しました。この市場調査報告書には、世界のモバイルビデオ市場について記載されています。
1990年代終わりの3G導入期同様、モバイル機器への動画配信が可能なシステムを導入するために、数十億ドル単位の資金が投じられています。しかし、In-Statは、「モバイル」が必ずしも「セルラー」と同義ではないとしています。新たな技術およびビジネスモデルが開発されつつあり、無線事業者が動画コンテンツから利益を上げる術を奪いかねないと、In-Statは述べます。
「一度他の種類のサービスが市場に出回れば、消費者は無線事業者が提供するビデオサービスにそれほど興味を示さない可能性がある」と、In-StatのアナリストであるDavid Chamberlain氏は語ります。「今回調査した5つのモバイルビデオ配信方式のうち、2つは現在のセルラー電話のエコシステム外で運用され、そして3つ目の帯域外ビデオは、技術的な必要性からではなく、商業上の便宜性から無線事業者と連携しているように見受けられる」。これら3つの方式すべてが、無線通信事業者を迂回し得る、とChamberlain氏は述べています。
以下の内容が、In-Statの最新調査により明らかとなりました。
・放送事業者が導入を検討している動画の無料放送により、セルラー事業者が提供する動画サービスに混乱が生じる可能性があります。
・ハイテクに精通したユーザーは、OrbおよびSling Mediaが提供する、時間、場所を選ばない動画サービスに関心を示していますが、このようなサービスは、通信事業者のウォールドガーデン(塀で囲まれた庭)を迂回してしまう危険性があります。
・オペレーターのウォールドガーデン内でのみ配信可能な動画サービスが最初に市場投入されますが、ユーザーの無関心に苦慮するでしょう。
In-Statの最新調査レポート「Wireless Operators Worldwide May Lose Control of Mobile Video」は、モバイルビデオの市場について調査しています。同レポートでは、モバイルビデオの種類の概略、およびそれぞれに独自規格の推進を図る競合団体の概要をまとめています。また、In-Statが実施した調査に基づき、最も一般的な4つのモバイルビデオ配信シナリオに対する米国消費者の態度を、注意深く観察しています。
本レポートは、In-Statの情報サービスMobile Consumer service(モバイル消費者サービス)の1部です。同サービスは、エンドユーザーへのプライマリーリサーチ、戦略的産業分析および技術評価を、サプライヤー側調査と統合し、米国の消費者行動に重点を置きながら、世界の消費者市場を見渡す360度にわたる独自の視野を提供します。また、モバイル消費者市場の拡大に寄与することが見込まれる特定のアプリケーションおよびサービスをテーマとする調査を実施するなどして、ワイヤレスデータおよびマルチメディアアプリケーションの市場を検証します。当サービスはまた、ワイヤレスデータ支出のセグメント別の追跡および予測を行うなど、技術動向と消費者行動を結び付けることによって、全般的な市場概観を提供します。
英文調査報告書
Wireless Operators Worldwide May Lose Control of Mobile Video
モバイルビデオ市場の動向と米国消費者の関心
出版日: 2007/08
http://www.gii.co.jp/japanese/cg55721-wireless-oper.html
本件に関するお問合せ先
株式会社グローバル インフォメーション
住所: 〒215-0004 川崎市麻生区万福寺 1-2-3
アーシスビル 7階
担当: 営業1課
E-mail: sl1@gii.co.jp
電話: 044-952-0102
FAX: 044-952-0109