2024年12月11日 15:00

多用途ネットワーク解析と最新フォレンジック解析デバイス(IEC 61850 GOOSEイベントとModbus/S7/MQTTをサポート):SOC-e社『RELY-REC』が販売開始

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2024年12月11日 東京都渋谷区、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区、スペイン・ビルバオに本社を置くSoC-eの日本総代理店)は、SoC-e社が提供する次世代ネットワークソリューションの販売を開始いたします。多用途ネットワーク解析と最新フォレンジック解析デバイス(IEC 61850 GOOSEイベントとModbus/S7/MQTTをサポート):SOC-e社『RELY-REC』が販売を開始いたします。
RELY-RECは、通常のイーサネットと高可用性イーサネット(HSR/PRP)のトラフィックを詳細に記録し、タイムスタンプを付加するスタンドアロン型のデバイスです。このデバイスは、NTPまたはPTP(IEEE 1588)による同期を可能にし、同じタイムリファレンスを共有することで正確な分析を実現します。

◆RELY-RECの主な特長
1.トラフィック記録と分析
・ 通常のイーサネットと高可用性ネットワーク(HSR/PRP)の持続的なトラフィック記録(PCAP形式)
・ Wiresharkなどのネットワーク解析ツールとの互換性

2.高精度の同期機能
・ PTP(IEEE 1588)およびNTPに対応
・ イーサネットネットワークまたは専用ポート経由での同期

3.直感的な管理と監視
・ HTTPSウェブインターフェースおよびSSH CLIによる簡単な操作
・ ネットワーク状態のグラフィック表示(HSR/PRPネットワークのみ)

4.耐久性と信頼性
・ ファンレス設計およびフルメタル筐体
・ -40°C~+70°Cの広い動作温度範囲
・ 24/7運用に対応

5.高度なセキュリティ機能
・ RBAC(ロールベースアクセス制御)
・ HTTPSおよびSSHによる暗号化通信
・ ファームウェアおよびビットストリームの署名と暗号化

◆技術仕様
1.通信インターフェース
・ 2x 100/1000BASE-SFP レコーダーポート
・ 1x 100/1000BASE-SFP 拡張ポート(PTPソースまたはModbus/MQTT用)
・ 1x 10/100/1000BASE-T(X) サービスポート
・ 1x PPS出力(MCXコネクタ)

2.ネットワーク記録
・ 256GB SSDによるローカルデータストレージ
・ トラフィックキャプチャトリガ(IEC 61850 GOOSEイベント、Modbus/S7/MQTT変数値、パケット内パターン認識など)

3.物理的特性
・ サイズ:105mm(幅)×164mm(奥行き)×75mm(高さ)
・ 重量:1kg
・ 電源入力:9VDC~30VDC
・ DINレール取り付けオプション

◆保証
・ 2年間の製品保証

◆Modbus/S7/MQTT変数値の特殊性とは
Modbus、S7、MQTTはそれぞれ異なる産業分野で広く使われる通信プロトコルであり、それぞれに特徴があります:

1.Modbus:
・ 産業オートメーションでの標準的なプロトコルで、PLCやRTUで広く利用。シンプルな構造が特徴
2.S7(Siemens S7):
・ Siemens製PLCとの通信を可能にするプロトコル。特にヨーロッパ市場で高い採用率
3.MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)
・ IoT分野で広がりつつあるプロトコル。軽量で低帯域幅の環境に最適

これら3つをサポートすることで、RELY-RECは複数分野に対応できる汎用性を持つことが分かります。

イベントトリガの柔軟性
これらの変数値を基にトラフィックのキャプチャをトリガする機能は非常にユニークです。特定の値が設定された条件を満たした場合にキャプチャを開始できるため、異常検知やシステム解析が効率的に行えます。

広範な適用範囲
・ 産業オートメーション: ModbusやS7対応は、工場自動化や生産管理システムにとって重要
・ IoTシステム: MQTTのサポートにより、IoTデバイスの状態監視やイベント管理にも対応可能
・ 電力・エネルギー分野: Modbusを用いたスマートグリッドデバイスの診断やS7での設備制御の最適化が可能
◆IEC 61850 GOOSEイベントとは
IEC 61850 GOOSEイベントは非常に特殊で専門性の高い機能です。このプロトコルは、スマートグリッドや電力システムでリアルタイムの通信を実現する重要な役割を果たしており、特に信頼性と低遅延が求められる分野で不可欠とされています。GOOSEイベントの特殊性をさらに掘り下げると、以下の点が挙げられます:
1.リアルタイム性能
GOOSE(Generic Object Oriented Substation Event)は、サブステーション内の保護リレーや制御デバイス間でリアルタイムにデータを伝送します。これにより、従来の方法では遅延が生じる通信を迅速かつ確実に実現します。
2.高信頼性
IEC 61850は電力業界向けに設計されており、GOOSEイベントは電力系統での障害検出やトリップ信号の送信に利用されます。そのため、信頼性が極めて重要です。
3.産業向け特化
一般的なイーサネット通信ではなく、電力業界の特定の要求に応えるための標準です。これに対応したデバイスは限られており、RELY-RECのような機器が差別化要因となります。
4.IEC 61850準拠システムの普及
スマートグリッドやデジタル変電所の増加に伴い、IEC 61850準拠システムが広がっている中で、このプロトコルをサポートする製品は市場価値が高いといえます。
◆用途
・ IEC 61850環境でのネットワークフォレンジック
・ 高可用性ネットワーク(HSR/PRP)の診断と解析
・ フィールドデバイスおよびネットワークのイベントモニタリング

【SoC-e(System-On-Chip Engineering, S.L.)とは】
SoC-e(System-On-Chip Engineering, S.L.)は、2010年にバスク大学の研究グループから設立されたスペイン・ビルバオに本社を置く技術企業です。 同社は、高可用性および決定論的ネットワーキング、サブマイクロ秒同期、サイバーセキュリティソリューションを専門とし、特にイーサネットに焦点を当てた製品とサービスを提供しています。

SoC-eは、FPGAテクノロジーに基づくイーサネット通信ソリューションの世界的なリーディングサプライヤーであり、電気、産業、航空宇宙セクター向けに、最先端のネットワーキング、同期、およびセキュリティ技術を実装するIPコアのポートフォリオを開発しています。

同社の技術は、世界中の100以上のプロジェクトで採用されており、多国籍企業や中小企業が、高可用性イーサネット(HSR/PRP)、正確なタイミング分配(IEEE 1588)、およびワイヤースピードの暗号化実装向けのSoC-eソリューションを統合して、リアルタイムトラフィックを保護しています。SoC-eは、産業用ネットワーク、スマートグリッド、エネルギー管理システムなど、クリティカルなシステム向けに高信頼性の技術を提供し続けています。

【ポジティブワン株式会社について】
社名: ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
東京本社: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
関西本社: 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館 22F

URL: https://www.positive-one.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションを提供します。海外の有力な技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアやISO準拠のツールを提供しています。また、システムコンサルティングからハードウェア、ソフトウェアのシステム受託開発まで、幅広いサポートを行っています。

本件に関するお問い合わせ先
ポジティブワン株式会社
メールアドレス: poc_sales@positive-one.com
TEL: 03-3256-3933
FAX: 03-4360-5301

※記載内容(リンク先を含む)のサービスや表現の適法性について、ドリームニュースでは関知しておらず確認しておりません。

  • IT、通信、コンピュータ技術

会社概要

商号
ポジティブワン株式会社(ポジティブワンカブシキカイシャ)
所在地
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
TEL
03-3256-3933
業種
その他IT関連
上場先
未上場
従業員数
50名未満
会社HP
https://www.positive-one.com
IR情報
https://www.positive-one.com
公式ブログ
https://www.yoshin-kan.com

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