株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の流通菓子市場を調査し、製品カテゴリ別の動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。
1. 市場概況
2023年度の流通菓子市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比5.6%増の2兆1,039億円にて着地した。原材料高や人件費、輸送コストの上昇が続く中で、2022年度に引き続き多くの企業が製品価格の改定を実施した。消費者の節約志向から販売数量の減少も見られたが、製品単価の上昇がそれをカバーし、市場規模は伸長する結果となった。また、コロナ禍の行動制限が緩和されて人流が回復し、行楽やイベントの再開に伴ってポケット菓子の需要が増加したほか、インバウンド需要の回復も追い風となった。
1. 市場概況
2023年度の流通菓子市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比5.6%増の2兆1,039億円にて着地した。原材料高や人件費、輸送コストの上昇が続く中で、2022年度に引き続き多くの企業が製品価格の改定を実施した。消費者の節約志向から販売数量の減少も見られたが、製品単価の上昇がそれをカバーし、市場規模は伸長する結果となった。また、コロナ禍の行動制限が緩和されて人流が回復し、行楽やイベントの再開に伴ってポケット菓子の需要が増加したほか、インバウンド需要の回復も追い風となった。
カテゴリ別に市場をみると、喉の違和感に対するセルフケア意識が高まったことでのど飴が好調に推移したことに加えて、Z世代など若年層を中心としたグミ人気の継続、ポケット菓子の需要回復などによりキャンディ・キャラメル市場が2桁増となったことが貢献した。また価格改定後も販売数量を落とさずに2桁増となったスナック菓子市場も、流通菓子市場拡大に大きく寄与した。
2.注目トピック~のど飴、グミの好調により、キャンディ・キャラメル市場規模がビスケット類市場に迫る
ここ数年、Z世代を中心にグミの人気が高まっており、商品数の増加、売場の拡大が顕著となっている。また、コロナ禍の行動制限が緩和されて人流回復が進んだ2022年度後半頃から、のどの違和感に対するセルフケア意識が高まり、のど飴の販売が好転したことから、これらが含まれるキャンディ・キャラメル市場は大幅に拡大した。
2023年度のキャンディ・キャラメル市場規模は前年度比11.4%増の2,843億円、カテゴリ別3位のビスケット類市場に迫る規模となった。
3.将来展望
2024年度の流通菓子市場規模は、前年度比3.1%増の2兆1,689億円を予測する。カカオ豆の高騰や円安の進行などのマイナス要素はみられるものの、国内消費者からは堅調に、インバウンドからは引き続き好調にや需要を獲得しており、ビスケット類やスナック菓子、キャンディ・キャラメルなどを中心として、市場は堅調に推移する見込みである。
物価上昇や消費者の節約志向が強まる中でも、国内の流通菓子需要が堅調に推移している背景については、チルドスイーツや専門店のスイーツなども含めた広義の嗜好品において、より価格が安い流通菓子へ需要が流れていると考える。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3616
調査要綱
1.調査期間:2024年5月~8月
2.調査対象:流通菓子メーカー、卸売業、商社、等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、ならびに文献調査併用
4.発刊日: 2024年8月22日
お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press
株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/
ここ数年、Z世代を中心にグミの人気が高まっており、商品数の増加、売場の拡大が顕著となっている。また、コロナ禍の行動制限が緩和されて人流回復が進んだ2022年度後半頃から、のどの違和感に対するセルフケア意識が高まり、のど飴の販売が好転したことから、これらが含まれるキャンディ・キャラメル市場は大幅に拡大した。
2023年度のキャンディ・キャラメル市場規模は前年度比11.4%増の2,843億円、カテゴリ別3位のビスケット類市場に迫る規模となった。
3.将来展望
2024年度の流通菓子市場規模は、前年度比3.1%増の2兆1,689億円を予測する。カカオ豆の高騰や円安の進行などのマイナス要素はみられるものの、国内消費者からは堅調に、インバウンドからは引き続き好調にや需要を獲得しており、ビスケット類やスナック菓子、キャンディ・キャラメルなどを中心として、市場は堅調に推移する見込みである。
物価上昇や消費者の節約志向が強まる中でも、国内の流通菓子需要が堅調に推移している背景については、チルドスイーツや専門店のスイーツなども含めた広義の嗜好品において、より価格が安い流通菓子へ需要が流れていると考える。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3616
調査要綱
1.調査期間:2024年5月~8月
2.調査対象:流通菓子メーカー、卸売業、商社、等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、ならびに文献調査併用
4.発刊日: 2024年8月22日
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