・ 調査回答者の91%が、2030年に購入する自動車は完全な電気自動車かハイブリッド車になると回答
・ 自動運転技術は、ドライバーと同乗者の安全確保における最重要課題
・ 2030年に標準となる機能トップ3は高速WiFi、ワイヤレス充電、車車間通信
・ ソフトウェア定義自動車(Software-defined car)の実現が自動車メーカーの優先事項
2021年2月1日 - 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社(日本法人・日本モレックス合同会社、本社:神奈川県大和市、社長:李 在薰)は、自動車メーカーの意思決定者を対象としたグローバル調査を実施し、「未来の自動車」に関わる戦略上およびビジネス上の意思決定に影響を与える重要トレンドおよびテクノロジーについての調査結果を本日発表しました。調査の結果、自動車のイノベーションにおいて最重要と位置付けられている電動化と接続性について、これらを実現する上で、データ、ソフトウェア、ネットワーキングが重要な役割を果たすと考えられていることが明らかになりました。
モレックスでトランスポーテーション&インダストリアルソリューションズ担当シニアバイスプレジデントを務めるMike Bloomgrenは、「現在、自動車業界は非常にエキサイティングな時期を迎えています。今回の調査は、自動車業界における投資とイノベーションが加速していることを裏付けるものとなりました。この結果は、明日のコネクテッドカーの中核をなすエレクトロニクスソリューションを設計し提供するという私たちの取り組みを後押しするものです。」と話しています。
モレックスは、2020年11月に「未来の自動車」に関する調査をDimensional Research社に委託し、1,000人以上の従業員を抱える自動車メーカーのエンジニアリング、製品、調達、研究開発、サプライチェーン、イノベーション、および戦略の役割を担う230人の意思決定者を対象に調査を行いました。回答者には、2030年に購入される平均的な新車がどのようなものになるか、主要な機能、新たな取り組み、イノベーションといった観点から質問しました。
主な調査結果は次の通りです。
・ 91%の回答者が、自動車は完全電動(64%)またはハイブリッド(27%)になると回答
・ 97%が、「走行距離に関する不安(range anxiety)」は2030年までに解決されると予想
・ 94%が、自動車への自動運転技術の搭載を期待するなか、完全自動運転車を想定している回答者はわずか28%
・ 56%が、2030年の自動車は今日の自動車よりも少なくとも50%割高になると予想
エコシステム全体を通して、2030年の自動車の低価格化に寄与する可能性が最も高い分野を回答してもらったところ、バッテリーコストの削減(40%)、ソフトウェア統合(34%)、製造プロセス(32%)が上位を占めました。さらに、96%が未来の自動車には製造工場のイノベーションが必要になることに同意しています。
主要な機能、テクノロジー、イノベーション
2030年までに標準となる可能性が最も高い機能のトップ3は、高速WiFi、ワイヤレス充電、車車間通信でした。今後10年間で最も重要な5つのイノベーション分野については、電動化(38%)、接続性(33%)、乗客の安全(29%)、品質と信頼性(28%)、ソフトウェア定義自動車のインフラストラクチャ(27%)が選択されました。
さらに、調査回答者の60%は、自動運転に必要なインテリジェンス、エネルギー消費を削減する高度なアルゴリズム、新機能のリモート更新、カスタマイズされた運転体験など、ソフトウェアを介したイノベーションの実現を優先事項として支持しました。またほぼすべての回答者から、お客様の需要と技術革新が将来の自動車開発に影響を与えるとの報告がありました。特に、ゼロエミッション車から廃棄物ゼロ生産に至るまで、グリーン化や社会的責任のある取り組みを加速させることの重要性が挙げられました。
ハイテク企業と中国が勢いを増す
調査回答者の44%が、2030年に購入される平均的な自動車の開発を牽引するのは既存の自動車メーカーであると想定している一方、32%はテクノロジー企業の牽引力の高まりを挙げています。Apple、Google、Microsoftなどの企業は、ユーザーエクスペリエンスやヒューマンマシンインターフェース(HMI)の専門知識を活かし、勢いを増すと予想されています。同様に重要な点として、中国が最初に未来の自動車を生産する可能性が最も高く、次に米国、日本、ドイツが続くだろうというのが業界の意見です。
障害の克服が優先
非常に多くの回答者からイノベーション実現に不可欠な主要テクノロジーの課題が報告され、44%が不十分なバッテリー寿命を挙げ、36%は極端なシナリオにおける電子機器とソフトウェアの動作障害を報告しています。さらに33%が、電動化、5G、セキュリティ、その他の必要なテクノロジーに関する専門知識を見つけるのが難しいと報告しました。
モレックスオートモーティブ:経験の重要性
モレックスは30年近くにわたり、自動車業界で重要な役割を果たしており、特にモバイルデバイスとデータサービスに関する相互接続性の需要に対応してきました。その間、大手自動車メーカーにエンジン制御およびパワートレイン接続ソリューションの95%以上を供給した実績があります。モレックスは、電動化、先進運転支援システム(ADAS)、自動車用高速ネットワーキング、車両アンテナシステム、コネクテッドモビリティソリューション、車とモノとの通信(V2X)など、自動車エコシステム全体で高まる消費者ニーズに対応するため、ネットワーキング分野での経験を活かし、製品の品質およびお客様とのコラボレーションについて継続的に取り組んでいます。
調査レポート(英文)の詳細についてはこちらをご覧下さい。
https://experience.molex.com/electronic-solutions/whats-next-in-the-automotive-industry/
モレックスについて
モレックスは、未来の変革とより豊かな生活を実現させるテクノロジーを可能にすることでつながる世界を支えていく。世界40カ国以上で事業を展開し、データ通信、医療、インダストリアル、自動車、家電などの様々な市場に広範な接続システム、サービスおよび電子ソリューションを提供している。
http://www.japanese.molex.com/
・ 自動運転技術は、ドライバーと同乗者の安全確保における最重要課題
・ 2030年に標準となる機能トップ3は高速WiFi、ワイヤレス充電、車車間通信
・ ソフトウェア定義自動車(Software-defined car)の実現が自動車メーカーの優先事項
2021年2月1日 - 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社(日本法人・日本モレックス合同会社、本社:神奈川県大和市、社長:李 在薰)は、自動車メーカーの意思決定者を対象としたグローバル調査を実施し、「未来の自動車」に関わる戦略上およびビジネス上の意思決定に影響を与える重要トレンドおよびテクノロジーについての調査結果を本日発表しました。調査の結果、自動車のイノベーションにおいて最重要と位置付けられている電動化と接続性について、これらを実現する上で、データ、ソフトウェア、ネットワーキングが重要な役割を果たすと考えられていることが明らかになりました。
モレックスでトランスポーテーション&インダストリアルソリューションズ担当シニアバイスプレジデントを務めるMike Bloomgrenは、「現在、自動車業界は非常にエキサイティングな時期を迎えています。今回の調査は、自動車業界における投資とイノベーションが加速していることを裏付けるものとなりました。この結果は、明日のコネクテッドカーの中核をなすエレクトロニクスソリューションを設計し提供するという私たちの取り組みを後押しするものです。」と話しています。
モレックスは、2020年11月に「未来の自動車」に関する調査をDimensional Research社に委託し、1,000人以上の従業員を抱える自動車メーカーのエンジニアリング、製品、調達、研究開発、サプライチェーン、イノベーション、および戦略の役割を担う230人の意思決定者を対象に調査を行いました。回答者には、2030年に購入される平均的な新車がどのようなものになるか、主要な機能、新たな取り組み、イノベーションといった観点から質問しました。
主な調査結果は次の通りです。
・ 91%の回答者が、自動車は完全電動(64%)またはハイブリッド(27%)になると回答
・ 97%が、「走行距離に関する不安(range anxiety)」は2030年までに解決されると予想
・ 94%が、自動車への自動運転技術の搭載を期待するなか、完全自動運転車を想定している回答者はわずか28%
・ 56%が、2030年の自動車は今日の自動車よりも少なくとも50%割高になると予想
エコシステム全体を通して、2030年の自動車の低価格化に寄与する可能性が最も高い分野を回答してもらったところ、バッテリーコストの削減(40%)、ソフトウェア統合(34%)、製造プロセス(32%)が上位を占めました。さらに、96%が未来の自動車には製造工場のイノベーションが必要になることに同意しています。
主要な機能、テクノロジー、イノベーション
2030年までに標準となる可能性が最も高い機能のトップ3は、高速WiFi、ワイヤレス充電、車車間通信でした。今後10年間で最も重要な5つのイノベーション分野については、電動化(38%)、接続性(33%)、乗客の安全(29%)、品質と信頼性(28%)、ソフトウェア定義自動車のインフラストラクチャ(27%)が選択されました。
さらに、調査回答者の60%は、自動運転に必要なインテリジェンス、エネルギー消費を削減する高度なアルゴリズム、新機能のリモート更新、カスタマイズされた運転体験など、ソフトウェアを介したイノベーションの実現を優先事項として支持しました。またほぼすべての回答者から、お客様の需要と技術革新が将来の自動車開発に影響を与えるとの報告がありました。特に、ゼロエミッション車から廃棄物ゼロ生産に至るまで、グリーン化や社会的責任のある取り組みを加速させることの重要性が挙げられました。
ハイテク企業と中国が勢いを増す
調査回答者の44%が、2030年に購入される平均的な自動車の開発を牽引するのは既存の自動車メーカーであると想定している一方、32%はテクノロジー企業の牽引力の高まりを挙げています。Apple、Google、Microsoftなどの企業は、ユーザーエクスペリエンスやヒューマンマシンインターフェース(HMI)の専門知識を活かし、勢いを増すと予想されています。同様に重要な点として、中国が最初に未来の自動車を生産する可能性が最も高く、次に米国、日本、ドイツが続くだろうというのが業界の意見です。
障害の克服が優先
非常に多くの回答者からイノベーション実現に不可欠な主要テクノロジーの課題が報告され、44%が不十分なバッテリー寿命を挙げ、36%は極端なシナリオにおける電子機器とソフトウェアの動作障害を報告しています。さらに33%が、電動化、5G、セキュリティ、その他の必要なテクノロジーに関する専門知識を見つけるのが難しいと報告しました。
モレックスオートモーティブ:経験の重要性
モレックスは30年近くにわたり、自動車業界で重要な役割を果たしており、特にモバイルデバイスとデータサービスに関する相互接続性の需要に対応してきました。その間、大手自動車メーカーにエンジン制御およびパワートレイン接続ソリューションの95%以上を供給した実績があります。モレックスは、電動化、先進運転支援システム(ADAS)、自動車用高速ネットワーキング、車両アンテナシステム、コネクテッドモビリティソリューション、車とモノとの通信(V2X)など、自動車エコシステム全体で高まる消費者ニーズに対応するため、ネットワーキング分野での経験を活かし、製品の品質およびお客様とのコラボレーションについて継続的に取り組んでいます。
調査レポート(英文)の詳細についてはこちらをご覧下さい。
https://experience.molex.com/electronic-solutions/whats-next-in-the-automotive-industry/
モレックスについて
モレックスは、未来の変革とより豊かな生活を実現させるテクノロジーを可能にすることでつながる世界を支えていく。世界40カ国以上で事業を展開し、データ通信、医療、インダストリアル、自動車、家電などの様々な市場に広範な接続システム、サービスおよび電子ソリューションを提供している。
http://www.japanese.molex.com/