株式会社パテント・リザルトは7月6日、独自に分類した機械・造船業界の企業を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「機械・造船業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は三菱重工業、次いでダイキン、豊田自動織機となりました。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は三菱重工業、次いでダイキン、豊田自動織機となりました。
1位 三菱重工業の最も引用された特許は「スクロール圧縮機」に関する技術で、三菱重工サーマルシステムズの計3件の審査過程で引用されています。このほかには「電池充電率演算装置、電池充電率演算方法、及びプログラム」に関する特許などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に三菱重工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、三菱日立パワーシステムズ(77件)、次いで三菱電機(51件)、東芝(47件)となっています。
2位 ダイキン工業の最も引用された特許は「物流サイクルにおける配送装置の管理システム」に関する技術で、パナソニックIPマネジメントの計7件の審査過程において引用されています。このほかには「空気清浄機」に関する技術や「被覆用組成物」に関する技術などが、引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年にダイキン工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三菱電機(161件)、次いでパナソニック(79件)、日立ジョンソンコントロールズ空調(60件)となっています。
3位 豊田自動織機の最も引用された特許は、東京大学と共同出願した「蓄電装置用水系電解液、及び当該水系電解液を含む蓄電装置」に関する技術で、東芝の「二次電池、電池パック及び車両」関連特許など計4件の審査過程において引用されています。
2019年に豊田自動織機の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車(55件)で、GSユアサ(27件)、デンソー(24件)と続いています。
そのほか、4位のIHIは「ノズル羽根と平行壁との間の隙間流れを防止し、タービン効率の低下を抑制する技術」、5位のクボタは「圃場での農作業の作業性を向上させる作業車」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計対象について】
日本特許庁に特許出願され、2019年12月までに公開されたすべての特許のうち、2019年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2020年5月29日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
また弊社では、本ランキングの詳細データを下記の通り販売しています。
【機械・造船業界 他社牽制力ランキング2019 ご提供データ】
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
機械・造船業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
機械・造船業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
【本件に関するお問い合せ先】
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
Tel:03-5802-6580
Fax:03-5802-8271
ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/