<プレマガ広報インタビュー>株式会社BGI JAPAN 中西 純一さん

プレスリリースマガジン編集部

鰻蒲焼や活鰻の輸入卸しを手がける株式会社BGI JAPANの中西 純一さんに、広報担当者としての業務についてお話を伺いました。

東京新聞と共催し農林水産省が後援するイベント『日本流行丼大賞』を企画

― 貴社の事業内容について教えてください。

弊社は、冷凍鰻蒲焼の輸入販売からスタートし、その後活饅(生きている鰻)や松茸といった生鮮食品の販売を開始、現在は鰻と丼の情報発信サイトでありオンラインショップでもある『うなぎ_STYLE』の運営と食の消費を拡大目的とした企画や戦略の提案・コンサルティングを行っています。

2020年からは日本の飲食文化の更なる発展を目的に、人々に愛され、歴史に残す価値があり、世界に広めたい、その年注目が集まった丼を記録に残すという選考方針の下、『日本流行丼大賞』を企画・運営し、2021年からは東京新聞と共催、農林水産省が後援するイベントになっています。

― ありがとうございます。中西さんの略歴と広報になった経緯を教えてください。

東京農業大学を卒業後、中国の四川大学と華中農業大学・北京農業大学に留学し、当時中国でしか専門コースがなかった薬用キノコ栽培学を学びました。 帰国後、私が総隊長を務めたメコン川源流探検が、日本テレビ系列の夜のニュース「きょうの出来事」で放映されたことをきっかけに、フリーのTVディレクター・食材探検家として活動を開始。
執筆活動では「エッグタルト」や「ブラックタピオカ」といったアジアのデザートブームを巻き起こすきっかけとなった著書『エイジアン・デザート』の発刊や、食雑誌へのレストラントレンド執筆の他、台湾や韓国の食雑誌への執筆も行っていました。
また、大手外食チェーンレストランを、安全安心や衛生度合いに労働環境などを具体的な指標で客観的に評価を行う「外食チェーンのロハス度チェック」を月刊誌『ソトコト』で連載していました。

2020年6月からは鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』編集長として、うな丼から始まった日本の伝統食文化である「丼(Donburi)」を取材し、『日本流行丼大賞』選考委員会の選考委員長に就任し現在に至ります。

うなぎ_STYLE
2020年4月に自社の企画・制作で日本初の「鰻と丼の情報発信サイト」として運営を行う。その1年後には同じブランド名でオンラインショップをオープン。
日本流行丼大賞
鰻はうな丼として食べられる事から、丼の消費を促し、丼を提供する飲食店を盛り上げる為に2020年秋より自社で企画・運営。2021年からは東京新聞と共催、農林水産省が後援するイベントに。

情報発信サイト『うなぎ_STYLE』の立ち上げは、その先を見据えたビジネスために

― 非常にユニークなご経歴ですね。『うなぎ_STYLE』の立ち上げや、編集長に就任された経緯について教えてください。

私がまだ個人として仕事をしていた今から3年ほど前に、BGI JAPANから「事業拡大の流れでホームページの作成と将来的にオンラインショップをやりたい」という相談を受けたのがきっかけです。
しかし、いきなり輸入卸しの貿易会社がオンラインショップを立ち上げても、広告費をかけたところで集客も売上も立たないことは目に見えていました。
そこで、まずは『うなぎ_STYLE』というブランドを作り、ブランドを知ってもらい信頼を得るために「誰かのために役に立つ情報を発信していこう」と情報発信サイトを立ち上げました。

情報発信サイトを一定年数運営し信頼を得ることができれば、もう名前は知られていますから、同じブランド名でオンラインショップをやれば成功する、そういった戦略のもと初めからプロジェクトとして捉え、情報発信サイトを立ち上げるタイミングで入社し編集長に就任しました。
広報担当と聞くと情報発信やメディア対応といったイメージが強いと思いますが、私の場合はビジネスとして一から戦略やスケジュールを立て、いつどのタイミングで情報を公表するかなどを考え動いていますね。

― ご経歴もさることながら、多くの広報担当者とは異なる立ち位置で動かれているんですね。プレスリリースの書き方はいつ学ばれ、どういった点に気をつけているのでしょうか?

以前に勤めていた出版社が色々な事業やコラボなどを積極的にする会社で、独自にプレスリリースの配信もしていたのでその頃に書き方などのノウハウを学びましたね。

また、メディア側なので「いかにニュースとして捉えられる情報を発信するか」という部分に軸足があり「発信した情報に価値があると思わせなくてはいけない」という考えが根本にあります。

そのため、プレスリリースも単純に会社を知ってもらう、新サービスや新商品を発売したから出そうではなく、読んだ方たちにとって価値のある情報だと感じてもらう、関心を持ってもらう書き方というのを今も意識しプレスリリースを配信しています。

― ありがとうございます。広報やプレスリリースの配信において成功事例があれば教えてください。

2020年から『うなぎ_STYLE』でうなぎのプロを評価員にした、大手外食チェーンのうな丼(うな重)をブラインドテスト(評価者には社名は分からないようにする)する「うな丼チェック」を実施しているのですが、その記事は「チェーン うな丼」といったキーワードで検索すると検索結果の1ページ目に弊社の記事が半分以上出てきます。

土用の丑の日は、食の業界ではバレンタイデーにならぶ2大イベントで、多くの一般消費者が興味を持っている内容です。
良質なコンテンツを提供することで、毎年土用の丑の日の前後でドリームニュースのプレスリリースだけでも数万、本サイトでは数十万以上といった多くのアクセスを獲得しキラーコンテンツとなっていますね。

広報でも営業でも文字や言葉で価値を伝えるということは変わらない

― 多くの企業が消費者の興味を持つコンテンツ作りに苦戦するなか、狙い通りに成果を出しているのは本当に凄いことですね。広報のやりがいはどういった時に感じますか?

昔TV番組を作っていた頃は視聴率というのが1番分かりやすい成果でしたが「視聴率○○%を超えた!」と言われてもSNSもありませんし我々にその声が届くということはほとんどなく、いまいち実感が持てませんでした。
でも今は時代が代わり良質なコンテンツを作ればアクセス数であったり、Googleのアルゴリズムで検索結果の上位に記事が表示されSNSでも拡散される。
私たちの発信した情報が誰かにとって価値のある情報だと実感できる時に非常にやりがいを感じますね。

― ありがとうございます!最後にこれから広報を目指す方に何かメッセージがあればお願いします。

若い方たちにとって、現在も広報や宣伝というのは人気のある職種だということは理解しています。ただ狭き門ではあるので広告や営業に回るという方も多い。

しかし、広報でも営業でも文字や言葉にして商品を宣伝し、ターゲットに価値を伝えるということは変わりません。職種の枠で狭く捉えるのではなく、ビジネス全体について考えられると「じゃあこのタイミングでこういったことをしよう」「○ヶ月後にこの情報を出そう」といった発想ができるようになり、広報でいうと守りではなく攻めの広報ができるようになります。

広報もビジネスを成功させるための1つの戦略でしかありませんので、広い視点を持って取り組むと仕事の楽しさ、やりがいを実感していただけると思います。

― お忙しいところ、色々なお話を聞かせていただきありがとうございました!

インタビュー企業

会社名:株式会社BGI JAPAN
事業内容:鰻蒲焼や活鰻の輸入卸、鰻と丼物の情報発信サイト「うなぎ STYLE」の運営
創業:2016年5月
URL:https://bgi-japan.co.jp/

ABOUT
プレスリリースマガジン編集部 by ドリームニュース
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