プレスリリース配信からYahoo!ニュースに掲載される方法
「プレスリリースを配信したらYahoo!ニュースに掲載されますか?」
プレスリリース配信サービス「ドリームニュース」にはお客様からこのようなご質問をいただきます。
言わずと知れたYahoo!ニュース(運営:LINEヤフー株式会)は、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像・雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載する日本最大級のニュースサイトです 。
今回は、Yahoo!ニュースおよびYahoo!ニュース トピックスに掲載されるまでの仕組みと方法を解説します。
1.Yahoo!ニュースの大半は、新聞社・通信社等から提供されるニュースの転載
ヤフトピ(Yahoo!ニューストピックス)に載りたい!
ヤフコメ(Yahoo!ニュースのコメント投稿機能)で炎上した!
さて、Yahoo!ニュースとは一体どのようなものなのでしょうか?
まずはこの基本を知ることが掲載への第一歩です。
Yahoo!ニュースの2大コンテンツは大きく分けて2種類あります。
日々、公開される数千のコンテンツの大半を占める「情報提供元パートナーのコンテンツ」と、Yahoo!ニュースが独自制作するコンテンツなどを一部含む「その他のコンテンツ」です。
情報提供元パートナーのコンテンツ
前者の「情報提供元パートナーのコンテンツ」は、平たく言うとパートナーである新聞・通信社・テレビ局・雑誌・インターネットメディア等から提供されたニュースをYahoo!側が転載しているということです。提供社には、産経新聞や時事通信、オリコン、All About、マイナビニュースなどお馴染みのニュースサイトが軒を連ねています。
Yahoo!ニュースへの記事提供社一覧はこちらからご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/media
この仕組みについて知らない人は意外と多く、本来の発信元を確認することなくただ漠然と「Yahoo!ニュース」を読んでいると思っている人は一定数います。ニュースタイトル付近や記事終わりに提供社のロゴや媒体名が記載されているので確認してみましょう。
その他のコンテンツ
後者の「その他のコンテンツ」には、識者が専門的な知見に基づいて発信する「Yahoo!ニュース エキスパート」や、Yahoo!ニュースのオリジナルコンテンツである「Yahoo!ニュース オリジナル」などがあります。時事問題や社会課題などのより分かりやすい解説記事や、新たな視点を与えてくれるユニークなテーマを扱ったコンテンツがたくさんあります。
Yahoo!ニュース エキスパート
https://news.yahoo.co.jp/expert
Yahoo!ニュース オリジナル
https://news.yahoo.co.jp/original/
2.狭き門をくぐり抜けてYahoo!トピックスに仲間入りするニュース記事
Yahoo!ニュースについて再確認したところで、次に「Yahoo!ニュース トピックス」(通称:ヤフトピ)について見てみましょう。
Yahoo! JAPANのトップページ(https://www.yahoo.co.jp/)上部に表示される「Yahoo!ニュース トピックス」では、Yahoo!ニュースを「国内」「国際」「経済」「エンタメ」「スポーツ」「IT」「科学」「ライフ」「地域」の8分野に分けて掲載しています。特に一番左の「主要」は分野の垣根を超えた選りすぐりのトップニュースたち。日本社会においてその拡散力と影響力は計り知れません。
各分野の掲載コンテンツは、Yahoo!ニュースの編集方針や選定基準に則り、メディアに精通した編集部員が公共性や社会的関心、速報性などを総合的に判断し選定しています。選ばれたニュース記事は編集部により最大15.5文字(2022年1月以降)のタイトルが付けられます。
情報に溢れるこの時代、私たちが日々、効率よく最新情報や重要情報を得られる背景にはこうした情報流通の仕組みがあるのですね。
3.ニッチな情報やローカルネタも!関心の高いユーザーに届く「タイムライン」
毎日メディアから提供される膨大な数のニュース記事からこのYahoo!トピックスに選ばれるのは非常に狭き門ですが、より多くのユーザーに記事が読まれるチャンスとして「タイムライン」を紹介します。
トピックスの下にスクロールすると「タイムライン」※が表示されます。
タイムラインはAIを活用し情報提供元などから配信される数千のコンテンツの中から、ユーザーの興味関心に合うコンテンツが掲載される仕組みです。料理レシピや掃除・洗濯のヒント、幅広い趣味情報、地域の話題などYahoo!ニュース以外のコンテンツも含め、多岐にわたる情報が届きます。
ひと昔前なら、トピックスの選定から漏れてしまったニュース記事はかなりリーチが弱かったと思いますが、昨今は、AIのおかげでタイムラインを通して企業の商品・サービス、業界に関心の高いユーザーに情報がしっかり届くチャンスが高まったといえるでしょう。
ここまでくれば、Yahoo!ニュースに掲載されるために最初にやることといえば・・・もうお分かりですね。
※トピックスのニュースは編集部がニュースタイトルを別途作成しますが、タイムラインは記事提供元の記事タイトルがそのまま掲載される傾向が高いです。
4.まずは、ニュース提供元のメディアへプレスリリースを送ろう!
Yahoo!ニュースへ掲載されるまでの主な道のりをまとめると、以下の順序となります。
- Yahoo!ニュースの記事提供社にプレスリリースを送る
- Yahoo!ニュースの記事提供社に記事として取り上げられる
- Yahoo!ニュースに(システムとしてほぼ自動的に)転載される
- Yahoo!ニュース トピックスに選定される可能性がある
- Yahoo!ニュース トピックスの「主要」に選定される可能性がある
①の準備として、記事提供社を調べ掲載目標とするメディアの特色や読者層、求める情報などを研究しましょう。そして、媒体に見合ったニュースバリュー(情報価値)をプレスリリースに盛り込み配信することが掲載への第一歩です。
配信方法に迷ったら、便利なプレスリリース配信代行サービスを利用してみるのもオススメです。
なお、媒体とは無関係の情報やニュースバリューの低い情報を何度も送りつけることは絶対にやめましょう。記者や編集部から迷惑メール扱いされるだけではなく、企業への信頼まで失いかねません。
配信後、②のメディアに記事として取り上げられることは容易ではありません。もちろんハードルはあります。一朝一夕にはいきませんが、書き方や配信のタイミングなど工夫し継続的な情報発信に努めましょう。
Yahoo!トピックス以外の経路からニュース記事を目にする機会が少ない一般の方にはあまり知られていませんが、ひとたび掲載されれば②から③はシステム的にほぼ自動的に転載される仕組みと言っても過言ではありません。よって、この時点でYahoo!ニュース自体に掲載されるという目標は叶います。
さらに一歩進んで、Yahoo!ニュース トピックスに選定④されるかどうかは、完全に編集部の判断となります。絶対的な攻略法がないのが広報の難しさですが、“ヤフトピ入り”を目指しプレスリリースの時事性・大衆性・社会性や配信のタイミングなどあらゆる点を工夫し続けることが大切です。
⑤以降は、反響が高ければX(旧ツイッター)のトレンド入りやその影響力の高さからテレビ番組が取り上げたりと、大バズりする流れが想像できますね。
Yahoo!ニュースについてもっと詳しく知りたい場合は、「Yahoo!ニュース運営方針」をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/info/news-operation-policy
まとめ
以上、Yahoo!ニュースおよびYahoo!ニュース トピックスに掲載されるまでの仕組みと方法を解説しました。
掲載までの道のりを理解できれば、あとはゴールを目指すのみ。実際に「Yahoo!ニュースに載った」となれば従業員の方々の喜びも大きいと思います。ぜひチャレンジしてみましょう。