ダメなプレスリリースの雛形を元に書き方を解説[移転編]
【解説シリーズ!】では、各プレスリリースの内容に合わせて、ダメなサンプルリリースをもとに注意すべきポイントを解説しています。
過去に紹介したダメなプレスリリースの雛形を元に解説している記事はこちら
今回で5回目となる【解説シリーズ!】のテーマは「移転」です。
プレスリリースの題材となる趣旨は以下の通りです。
リサーチサービス「○○」を提供する株式会社Aが、事業拡大に伴い20xx年4月1日(月)に「渋谷△△ビル」へ本社を移転する。
タイトル
まずはタイトルから。
本社移転のお知らせ
タイトルにも過不足なく情報を入れる
「本社が移転」するので間違いではありませんが、プレスリリースとしては情報が不足しており適切ではありません。
これではどんなに大きな会社が今話題のビルに移転したとしても、マスコミ・メディアの方々はプレスリリースを読まないでしょう。
移転のプレスリリースでも「誰が」「いつ」「どこで」「何をするのか」という情報を盛り込むとグンと分かりやすくなります!
リサーチサービス「○○」を提供する株式会社A、事業拡大に伴い20xx年4月1日(月)に「渋谷△△ビル」へ本社を移転
本文
最後に本文です。
以下、移転に関するご案内です。
<新オフィスの概要>
〒150-xxxx
東京都渋谷区渋谷x-xx-x 渋谷△△ビル x階
TEL:03-2222-2222(代表) FAX:03-2222-2222
業務開始日:20xx年4月1日
※20xx年4月1日までは現住所での営業となります。
(以下、会社概要とお問い合わせ先の記載へ続く)
プレスリリースは単なるお知らせではない
プレスリリースは企業の公式文書として配信していただくものです。新しいオフィスの概要や業務開始日などは必要な情報ですが、会社のHPなどに掲載する“お知らせ”とは異なります。
「移転」に関する情報をマスコミ・メディアに向けて配信するのであれば、「なぜ移転するのか」「移転先はどういったオフィスなのか」など、どの様な目的でどういった効果が期待出来るのかしっかり情報を盛り込みましょう。
新オフィスは、およそ200坪のフロアに約60名分の執務スペースの他、応接室や会議室が計10部屋あります。またその他に社員がリラックス出来るようリラクゼーションルームなども完備しています。
さらに、150坪の広さをもつ25Fのフロアには社員食堂を設置し、専任の調理スタッフが社員の健康を考え「季節に合った野菜」を軸に、イタリアン・フレンチ・和食と様々な料理を提供します。
そして間取りや仕切りを無くし、新しく「フリーアドレス制度」を採用することでよりオープンな空間を用意しました。 普段あまり話す機会のない違う部署の社員同士のコミュニケーションを活性化させることを目的としています。
新オフィスへの移転を機に、さらに高品質なサービスをご提供すべく改良を加え、社員一同一丸となって取り組んで参ります。
<新オフィスの概要>
〒150-xxxx
東京都渋谷区渋谷x-xx-x 渋谷△△ビル x階
TEL:03-2222-2222(代表) FAX:03-2222-2222
業務開始日:20xx年4月1日
※20xx年4月1日までは現住所での営業となります。
(以下、会社概要とお問い合わせ先の記載へ続く)
文章の間に新しいオフィス内の写真を挟み込むとより良いですね。
今回ご紹介した“適切ではない例”は実際によく見かけるプレスリリースの一例です。
「移転」のプレスリリースは配信頻度としては非常に少ないと思いますが、プレスリリースとして適切な情報を盛り込み配信することで「ブランディング」や「取材」に繋がる事もあります。
下記に「移転」のプレスリリースの雛形を用意してますので、是非参考にしてみてください。
その他のダメなプレスリリースの雛形を元に解説している記事はこちら