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スタートアップ企業のためのプレスリリースの書き方・コツ【起業家・経営者必見】

プレスリリースマガジン編集部

2022年6月、政府は「経済財政運営と改革の基本方針2022」(骨太方針2022)の中で、「スタートアップ育成5カ年計画」を策定するなど、スタートアップ(新規創業)支援政策を大胆に展開することを発表しました。
今後、長年に渡り停滞する日本経済に新しいイノベーションをもたらしてくれる新興企業に注目が集まるとともに、スタートアップ企業における広報活動の重要性もますます高まることでしょう。

そこで今回は、「スタートアップ企業のためのプレスリリースの書き方・コツ【起業家・経営者必見】」をご紹介します。

スタートアップ企業にこそ広報が重要といえる理由

近年、企業は利益の追求だけではなく、「企業の社会的責任(CSR)」や企業や組織の存在意義や社会的使命を意味する「パーパス(Purpose)」の策定、持続可能な社会の実現を目指す「SDGs」などへ取り組むことが重要視されています。

同時に、こうした企業の取り組みは積極的に世の中に発信していくことが大切で、そのアウトプット一つにプレスリリース配信があります。

いうまでもなくプレスリリースは「企業の公式文書」であり、メディアがニュースとして取り上げる際の大きな情報源となっています。また、創業初期から自社の活動を積極的に発信することは、今後のビジネスの資金調達や他社との協業、優秀な人材獲得などにもつながり、企業経営において良い循環を生み出す原動力にもなるでしょう。

さて、いよいよスタートアップ企業がプレスリリースに書くべきテーマについて、重要な順に解説していきます。
(プレスリリースの基本として一般的に記載すべき項目・書き方はこちらをご覧ください。)

スタートアップ企業がプレスリリースに書くべきテーマ

1.企業のイノベーション力・社会課題の解決力を語る

「新会社設立」や「新サービスの提供開始」は、すでにテーマそのものに「新規性」というニュースバリュー(情報価値)があります。

しかし、創業間もないスタートアップ企業において、もっともメディアが知りたいことは、その企業や新サービスが私たちの抱える社会課題をどのように解決してくれるのか、社会にどのようなイノベーション(変革)を起こし、それがどのような未来をもたらすのか、という部分です。
これらは、プレスリリースの中でも、一番大切な情報と言っても過言ではありません。

例)

「(新商品・新サービス)は、昨今、社会問題となっている○○に対し、◎◎の役割や△△の促進効果があり、中でも✕✕課題の解決に貢献します。」

「(新商品・新サービス)は、○○と◎◎の双方をマッチングさせることで、新たな△△の需要を喚起し、✕✕の活性化につなげることができます。」

2.業界での立ち位置や競合との優位性を客観的に語る

広報担当者には、自社のサービスや事業を一方的に熱く語るだけではなく、同時に業界における自社の立ち位置や優位性をいかに「客観的」に語れるか、ということが求められています。これはプレスリリースでも同様です。

プレスリリースでいう客観的表現とは、競合他社より優れている根拠や具体的な数値を用いて論理的に語ることを指します。

例)

「直近25年に渡り○○業界はほぼ大手3社でシェア90%を占める寡占状態となっていますが、昨今の◎◎の急速な変化により、△△に柔軟に対応できるサービスを求めるユーザーの声が多く上がっています。実際に20✕✕年✕月に行った自社による調査結果では、~を望む声が93%と一番多く…(略)。

「□□(自社名)は、異業種ではあるものの◇◇のシェアは国内トップであり、この◇◇技術が次世代の新たな需要を取り込む切り札になり得ると考えています。今回、□□が新規参入することにより△△の活性化が起こり、3年後の○○業界は市場規模が現在の2割増の✕兆円に達すると見込んでいます。」

3.事業や企業の将来性をイキイキと語る

ぜひ、今後の企業の成長や将来性を感じさせるような明るい未来像を語ってください。
具体的には、「3年以内に全国展開を目指す」「初年度は会員数1万人を目指す」などとし、そのための成長戦略などを可能な範囲で記載しましょう。
(「従業員一丸となって頑張ります」のような抽象的表現は除きます。)

記者が「この企業なら何か面白いことをやってくれそうだ」「この企業は今後も注目していきたいな」とワクワクできるかがポイントとなります。

4.創業背景を簡潔に語る

プレスリリースのニュースバリューを高める要素の一つに「人間性」(ストーリー性)があり、創業のきっかけや起業までの苦労話などもこれに該当します。

さまざまな紆余曲折を経て企業に至った創業ストーリーは読み手の心を惹きつけますが、心のままいちから書き始めると長文になる傾向があります。まれに、創業ストーリーが改行もなく膨大な文字量で書き綴られているプレスリリースを目にしますが、読み手に配慮がないプレスリリースは記者から広報マナーに疑問を持たれてしまうリスクも。

創業ストーリーの段落においても、プレスリースはあくまでもメディアに興味を持ってもらうためのきっかけづくりの場であることを忘れず、読みやすく簡潔な文章にまとめることが重要です。(100~250文字前後)創業への熱い思いは、「創業ストーリー」として別資料にまとめておくか、メディア取材を受けた時のためにとっておきましょう。


まとめ

いかがでしたか?
これから日本にスタートアップ企業がたくさん増えて、革新的なモノやサービスがどんどん登場していくかと思うととてもワクワクしますね。

一方、スタートアップの中には、限られた人員では広報にまで手が回らないという悩みを抱えている企業も多くいます。そんな時には、広報業務をPR会社に委託したり、プレスリリースのプロに添削を受けたり原稿作成代行を依頼するのも選択肢の一つでしょう。

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プレスリリースマガジン編集部 by ドリームニュース
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