9月の隠れた記念日「○○の日」!プレスリリースの切り口「時節ネタ」3選
「時節ネタ」シリーズでは、数ある記念日の中から、特に大衆性が高く、かつ今後さらに一般社会における認知度が高まるのでは!と注目する「◯◯の日」をピックアップしています。
9月といえば、なんといっても「敬老の日」ビッグイベントとしてありますが、他にも楽しい記念日がたくさんありますよ。
1992年(平成4年)は、世界中が協力して宇宙や地球環境について考えようという「国際宇宙年」(ISY)。「宇宙の日」はこれを記念し科学技術庁※と文部省※宇宙科学研究所が同年に制定。「9月12日」は、毛利宇宙飛行士がスペースシャトルで宇宙へ飛び立った日として一般公募により選ばれた。
※現:文部科学省
「宇宙の日」の制定後、日本ではこの日を記念し宇宙の普及活動として青少年向けイベントや宇宙関連行事が毎年実施されています。
一部の教育機関や科学館では展示会やイベントなどが開催されていますが、一般的な記念日として「宇宙の日」はまだまだ馴染みが薄いといえるでしょう。
しかし、アメリカでは2019年12月にトランプ大統領が宇宙軍の発足を宣言し、日本では2020年1月に「日本政府が航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する検討に入った」と複数メディアが報じており、日本でもこれまで以上に宇宙専門分野の人材育成に力を入れていくことが予想されます。
そんな時代だからこそ、もっと日本全体で「宇宙の日」を盛り上げてみてはいかがでしょうか。
一見、宇宙とはあまり関わりがないような業界でも、この記念日との関連を見つけることはできるかもしれません。
- 出版業界や教育業界・・・宇宙をテーマにした本のフェア開催
- 電子書籍、アニメ、動画コンテンツ業界・・・宇宙をテーマにしたアニメや映画などのキャンペーン実施
- 家電業界・・・天体観測用の望遠鏡やカメラなどの家電・デジタル用品のキャンペーン実施
- アクセサリー・ファッション業界・・・宇宙をモチーフにしたファッションアイテムのキャンペーン実施
- 食品業界・・・宇宙食の試食イベントやキャンペーン実施
紀元前450年のこの日、ギリシャのアテナイ軍がアテネ地方にあるマラトンを奇襲したペルシア軍を撃退した「マラトンの戦い」が起こった日。結果、アテネの勝利を伝えるために伝令に選ばれた兵士がギリシャのマラトンから約40km離れたアテネまでを走った。マラソンはマラトンが由来と言われている。
マラソン・ランニングブームの火付け役とも言われる2007年に始まった東京マラソンから10年以上が経ちましたが、今もその人気は健在です。
夏の暑さも和らいでくる9月は、スポーツの秋を意識するのにもってこいの季節。この日をきっかけに、マラソンアイテムを取り扱うスポーツ・小売業界はキャンペーンやセールなどを積極的に開催しマラソンへの取り組みを訴求してみてはいかがでしょうか。
また、本来の「マラソン」とは全く異なりますが、マラソン=走る、駆け回るというイメージから「○○マラソン」と称しお店や商品をハシゴするキャンペーンとして活用してもユニークですね。
1927年(昭和2年)、東京銀座の三越呉服店で日本初のファッションショーが開かれ、初代・水谷八重子ら3人の女優がモデルとして登場した日。
動画配信サイトや画像投稿アプリが溢れる昨今、誰もが手軽に自身のファッションを世の中に発信できる時代になりました。”一般消費者“はもはや消費するだけではなく誰もが発信者にもなりえる時代です。
ファッション業界や関連するスマホアプリ業界はSNS上でファッションコーディネートを披露するコンテストの開催を実施するなど、「ファッションショーの日」を顧客参加型のコミュニケーションの場として捉えると新たな広報・マーケティング施策のアイディアが生まれてくるかもしれません。
一方、近年は低価格なファストファッションの台頭やトレンドの移り変わりの早さから、私たちは必要以上に洋服を持ちすぎているという問題もあります。
この日をきっかけに、クローゼットに眠っている洋服を整理し、自分にとって本当に必要なアイテムだけを手元に残す「洋服の断捨離」を提案する日にしても素敵ですね。少ない服で素敵に着回すパリジェンヌのように「断捨離ファッションショー」を提案してはいかがでしょうか。掃除・整理収納・家事代行サービス業界などが参加できそうです。