エイプリルフールのウソネタ&プレスリリースで注意すべきこと4選
毎年4月1日はエイプリルフールの日。
近年は、積極的にエイプリルフール企画を発信する企業が増え、思わず笑ってしまうようなユニークなプレスリリースやコンテンツで私たちを楽しませてくれることが多くなりました。
しかし、エイプリルフール企画は内容や伝え方によって、話題になる可能性があるとともに、企業の信用を落とす可能性もあります。
そこで今回は「エイプリルフールのウソネタ&プレスリリースで注意すべきこと4選」をご紹介します。
1.「何のためのエイプリルフール企画か」企業の目的意識をはっきりさせる
残念ながら毎年、エイプリルフールネタで悪ノリして世間を騒がせた結果、ネットで大炎上してしまう企業もちらほら。加えてこの2~3年は、相次ぐ災害や感染症の拡大、国際政治の緊張状態が続くなど世の中が不安定な時期です。そうしたムードの中、2020年以降はエイプリルフール企画を自粛したり定義そのものを見直す企業も出てきています。
決してメリットだけではない企業のエイプリルフール企画ですが、さまざまなリスクを抱えながらもあえて実施する目的はなんでしょうか。
ただ、話題になりたい、注目されたいというインパクト重視で企画を進めていくと、企業としてのモラルを失った過激なコンテンツになりかねません。ぜひ、企画の先にある大きなゴールについて熟慮し社内で共有した上で、ネタづくりやプレスリリース作成を進めていきましょう。
なお、ネタが注目された企業(特に広報部)への取材では、必ずといっていいほど記者からこの「目的」について質問されると思っておいてよいでしょう。
2.社会的・経済的な混乱を招く恐れのあるネタは厳禁
エイプリルフール企画でもっとも大切なのがネタ選びのセンスです。
いうまでもなく、政治や事件・事故、天災、差別・誹謗中傷など社会を恐怖や混乱に陥れるようなネタは絶対に避けましょう。
なお、現実かウソかの区別がつかないようなギリギリのラインを攻めたネタも、社会を混乱に陥れてしまうことを忘れずに。
せっかくのエイプリルフール用のプレスリリースが、フェイクニュースやデマとならないように十分注意しましょう。
3.ネタに無許可の第三者(個人・団体)や製品、著作物、建造物等を巻き込まない
架空の設定だからとついついやってしまいがちなのが、ウソネタに無許可の第三者(個人・団体)や製品、著作物、建造物等を登場させてしまうというもの。
他人や他社とのコラボ企画でもないのに「女優「○○子」がCM登場!?」「1日限定!○○タワーが××ブランドカラーに変身!?」などと、無許可でネタに巻き込んではいけません。
ウソが許される日でも、当然コンプライアンスや各種法令は遵守しましょう。
4.タイトルや本文に【エイプリルフール】と明記すること
エイプリルフールネタが決まったら、最後にプレスリリースの作成です。
プレスリリースのタイトルと本文の冒頭や文末、添付資料(あれば)には必ず<エイプリルフール>である旨を明記しましょう。
「え、これってウソ?ホント?」と世間をドキドキワクワクさせたい気持ちは分かりますが、プレスリリースはあくまでも報道関係者に配信する「企業の公式文書」です。ウソ企画であることを隠してはいけません。
まとめ
いかがでしたか?
企業が発信する4月1日のエイプリルフールネタは、メディアも含め多くの人が毎年楽しみにしている恒例行事となっています。年に一度訪れる「企業がウソをついてもOK」というユーモア溢れるこの日を、たくさんの人が笑顔になれる日になることを願っています。