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プレスリリースをFAX配信するメリット&デメリットとFAX配信に適したメディアの特徴

プレスリリースマガジン編集部
プレスリリースをFAX配信するメリット&デメリットとFAX配信に適したメディアの特徴

プレスリリースをメディアに送る方法にはメール配信、FAX配信、郵送があります。
この3つの中で主流なのはメール配信ですが、日本のメディアでは依然としてプレスリリースのFAX配信が広く利用されています。

そこで今回は、プレスリリースのFAX配信におけるメリットとデメリット、そしてプレスリリースをFAXで受け取り希望するメディアの特徴について紹介します。

FAX配信のメリット

メリット

まず、FAX配信のメリットを見てみましょう

確実な配信が可能

メールがスパムフィルターや迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性があるのに対し、FAXは確実に相手の手元に届けることができます。

目に見える形で情報が伝わる

件名をクリック→本文閲覧のステップが必要なメール配信とは異なり、FAX配信では、文章だけでなく、ロゴやビジュアル要素を含んだ情報を一瞬で効果的に伝えることができます。

メールと比べると、少なくとも本題である1枚目(タイトル、画像、配信元企業名)は確実に目にしてもらえる可能性が高いでしょう。特に視覚的な要素は、メディアやジャーナリストが情報を取り扱う際、重要なポイントとなります。魅力的なプレスリリースタイトルや画像を上手に盛り込みましょう。

直接書き込めるFAX用紙は便利

意外にもメディアは紙文化が根強く残っている業界のひとつです。
FAXであれば、記者がプレスリリース記事に直接メモを書き足すことも容易です。また、添削など赤入れしたプレスリリースを編集部の他のスタッフに共有したり、そのまま会議に持ち込むということも考えられます。物理的に手元に情報が存在するFAXは、記者にとって便利な点も多いといえるでしょう。

FAX配信のデメリット

デメリット

一方で、プレスリリースのFAX配信にはデメリットも存在します。

受信側に紙やトナーを消費させる

基本的にFAXは紙を使用するため、環境への負荷だけではなく受信側に紙やトナーなど物理的なコストを発生させます。近年はFAXをPDFで受信するなどのペーパーレス化も進んでいますが、まだまだ紙ベースが多いメディアもたくさんあります。メール配信でも同様ですが、プレスリリースをFAXで送る時は、A4用紙1枚〜2枚程度の適切な量に収めることをお忘れなく。長文のプレスリリースはクレームにもつながりかねないので注意しましょう。

画像が白黒になる

FAX配信では基本的に相手方には白黒で届くことが前提だと考えましょう。
カラーFAXを送信する場合は、受信するメディア側の機種もカラーFAXに対応している必要があるようです。しかし、多くの企業ではカラー送信対応のコピー機の使用率は低いとされています。

受信側がリンク先に気軽にアクセスできない

メール受信であれば、プレスリリースに記載した商品URLを気軽にクリックしてもらえますが、FAXではそうはいきません。だからこそ、FAX用紙1枚〜2枚程度に、いかにメディアに興味を持ってもらえるキーワードやニュースバリュー(情報価値)を載せられるかが勝負となります。
いかに文章の無駄を削ぎ落とし、具体的かつ端的な表現にできるかが、広報担当者の腕の見せ所となります。

FAX受信を希望するメディアの特徴

特徴

日本のメディアでプレスリリースをFAXで受信している媒体には次のような特徴があると言われています。

  • テレビや新聞、雑誌社などの伝統的メディア
  • 医療、建築、農業など特定の業界や専門分野に特化したメディア
  • 地方のローカルメディアや地域紙

では、実際にFAX受信のメディアはどれくらい存在するのかについて、プレスリリース配信代行サービス「ドリームニュース」のメディアリスト(2023年7月現在)で検証してみましょう。

ドリームニュースでは、保有する約7,000以上のメディアを48のカテゴリに分類しています。これらのメディアカテゴリを、メール受信よりもFAX受信を採用している媒体の割合が高い順に並べてみました。

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配信先メディア7,000以上
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やはり1位〜5位の医療や農業など昔からある専門分野系のメディアのFAX利用率が高いのに比べて、IT情報を扱うメディア(44位〜47位)は99%以上がメール受信がとなっています。
一部のメディアや業界において、FAXでのプレスリリース受信は依然として重要な役割を果たしていることが分かりますね。理由として、デジタル化が進んでいなかった時代からの慣習や紙媒体とFAX(紙)の相性の良さなどがあるようです。

とはいえ、コロナ禍でリモートワークへの切り替えやDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をきっかけに、この2〜3年でFAX受信からメール受信に変更したメディアも増えてきています。メディアリストは常に最新情報となるよう定期的にメンテナンスしましょう。

膨大なメディアリストの管理に労力をかけるのが難しい場合は、プレスリリース配信サービスの利用を検討するのもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?
公私共にメールやチャットが当たり前となったこの時代、FAX送信には違和感を覚える方も多いかもしれません。脱FAXの流れは今後も確実に進んでいくと思いますが、現状、広報担当者が情報を効果的に伝えるためには、特定の媒体や業界におけるFAX利用の傾向をしっかりと把握し、適切な配信方法を選択することが重要です。

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プレスリリースマガジン編集部 by ドリームニュース
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