ChatGPTでプレスリリースを作成する方法 活用テクニック3選と使い方の注意点
ChatGPT(チャットGPT)はアメリカのOpen AI社が開発した人工知能(AI)を使ったチャットサービスです。
今回はそんなChatGPTを広報の初心者がプレスリリースの作成において活用するにはどうすれば良いのかを解説します。
1.重要なのはより明確な質問(プロンプト)をすること
ChatGPTで「新商品のプレスリリースを書いて」と質問すれば、<架空の新商品>をテーマにプレスリリースを書いてくれますが、漠然と「新商品」と入力しただけでは、質問の度に食品や家電製品など内容が変わり、全体の構成もばらつきがありそのまま使うのは難しいです。
※上記のような質問をするのであれば、WEB上には沢山のプレスリリースのテンプレート(ひな形)があるので、そちらを使用することをおすすめします
そのため、ChatGPTを使う上では「より明確な質問(プロンプト)をすること」が大切になってきます。
ここからはChatGPTをプレスリリースの作成において活用する3つのテクニックと注意点を紹介します。
2.プレスリリースのテーマに沿ってどういった内容を盛り込むか質問する
「新サービス開始」「イベント開催」「キャンペーン実施」など大まかなテーマを入れ、プレスリリースのテーマに沿ってどういった内容を盛り込むべきか質問しましょう。以下は「グルメフェス開催(イベント開催)」をテーマにどういった内容を盛り込むべきかChatGPTで実際に質問した例です。
このように配信のテーマに沿って<どういった内容を盛り込むべきか>という点に質問をフォーカスすることで、グルメフェス開催のプレスリリースにはどういった情報を盛り込めば良いのか、ChatGPTが具体的な案を回答してくれます。 上記はグルメフェス開催をテーマに質問をしていますが、「ワイヤレスイヤホンの新商品発売」などテーマを変えても使えるテクニックです。
3.文章作成が苦手な場合は箇条書きで質問する
「プレスリリースの作成においてどういった内容を盛り込むべきかは理解した。」「プレスリリース全体の構成は分かってるけどそもそも文章作成が苦手」という方は、質問をする際にサービスの特徴を箇条書きで記載し、文章の作成を指示してみましょう。
その際、プレスリリース全体の構成も含めて文章作成を指示する場合は
- <サービスの説明文>の下に<サービス概要>を入れてください
- <サービス概要>は、サービス名、サービス開始日、料金、URLを入れてください
など、ここでも具体的に指示をすることが大切です。
以下は、新サービスとして<プレスリリース配信サービス「ドリームニュース」の提供を開始する>といったテーマでプレスリリースの文章作成を指示し、ChatGPTが文章を作成した例です。
新サービス開始の基本的な本文構成となるよう、(1)サービス説明文(2)サービス概要(3)今後の展望の順に指示を出しましたが、指示通りの構成で作成してくれました。
メインとなるサービスの説明文も箇条書きで記載しましたが、ChatGPTが良い具合に文章にしてくれていますね。
<注意点>ChatGPTへの質問文字数は約3,000文字以内に
ここで注意したいのが、ChatGPTには文字数の制限があるということ。最大文字数は「4096トークン」で「1文字1トークン」ではないため概算ですが、おおよそ2000~3000文字程度となります。
プレスリリースはA4用紙1枚~2枚(最大でも1500文字程度)が適切なため、ChatGPTの文字数制限にはかかりにくいですが、質問の際に文字数が超過しないよう、プレスリリース文末に記載する誰が書いても変わらない「会社概要」や「本件に関するお問い合わせ先」などは盛り込まないことを推奨します。
(何度か試しましたが、ChatGPTの出力は750文字~800文字程度で止まってしまいました。)
<注意点>質問が約3,000文字超えの長文になる場合
どうしても長文を入力したい場合は、最初の質問の際に「これからテキストを複数に分割して入力する。『まとめて』というまでは作業を始めないでほしい」という趣旨を伝え、質問を複数に分けることで解決することができます。
ポイントは「まとめる」「まとめない」の指示を出しておくことと、ChatGPTに「次の入力を待っています」というレスポンスを用意しておくという点です。
※もしChatGPTの返信が途中で途切れてしまった場合は「続けて下さい(continue)」と入力することで続きを書いてくれます。
しかし、上記の様に質問を複数に分けても、途中で止まってしまったり文章を作成し始めてしまったりすることもあり、精度の面も含めて現時点では長文は適していないと思います。過信せず人の目で確認することが大事ですね。
4プレスリリースのタイトル案はあらためて制約条件を設け質問する
プレスリリース全文を作成するよう指示した際に付けられるタイトルは非常に簡易的なものです。
プレスリリースのタイトル案は、あらためて制約条件を設け質問することでChatGPTがタイトルに盛り込むべき内容やタイトル案を作成してくれます。
以下は、グルメフェス開催のプレスリリースにおけるタイトルに盛り込むべき内容と、実際のタイトル案作成を質問した例です。
<タイトルに盛り込むべき内容の質問例>
<タイトル案を3つ作成依頼した質問例>
まとめ
以上、ChatGPTを広報の初心者がプレスリリースの作成において活用するための3つのテクニックと注意点の紹介でした。
プレスリリースの作成においても、やはり重要なのは質問の仕方です。同じ質問をしても質問の度に作成してくれる文章や構成は若干変わってくるため、何度か質問してみるのも良いでしょう。
広報の初心者はもちろん、まだまだプレスリリースの作成に慣れていない方、文章作成が苦手という方は、今回紹介した内容を元にプレスリリースの作成にChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか。
ちなみにプレスリリースの原稿添削にChatGPTを使用してみましたが、誤字脱字がひどいプレスリリースの文章であれば改善点を指摘してくれましたが、誤字脱字がほとんどない「ある程度形になっているプレスリリース」においては指摘がされない時もあり精度は微妙でした…。
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