「自社サービスを120%信じることができるかどうか」THECOO中山 顕作さん

プレスリリースマガジン編集部

本企画は今話題のスタートアップ企業のご担当者様にスポットを当てたインタビュー企画です。

オンラインマーケティングのコンサルティング業務を軸に、YouTuberと広告主企業を繋ぐマッチングサービス「iCON CAST(アイコンキャスト)」を運営するTHECOO株式会社様。iCON CAST事業部 ディレクターの中山 顕作さんにお話をお伺いしました。

今1番iCON CASTをご利用いただいているのはアプリ業界のお客様

―中山さんのこれまでの略歴と現在の職種について教えてください。

理学部(化学)の大学院を卒業後、新卒でグーグル株式会社(以下、Google)に入社しました。
入社後は、すぐにモバイル向けの広告チームに配属され、アプリ業界の専任営業チーム作り約2年半ほど所属していました。

現在はiCON CASTの事業責任者として全体を統括していますが、スタッフが増えてきたこともあり分担できているので、主に広告主側の営業を見ています。そして自分自身も営業をしています。

―貴社サービスiCON CASTについてうかがえますか。

iCON CASTはYouTuberと広告主企業を繋ぐマッチングサービスです。主に日本、台湾、英語圏のYouTuberを起用して、自社の商品・サービスのPR動画の制作から拡散までを実施できます。

リリースから半年で100社以上の様々な業種の広告主企業様にご利用いただいており、また登録YouTuberも800名を超え、国内外のYouTuberを手軽に起用してタイアップ動画を作ることができます。
9月には大幅なアップデートを行い以下の機能が追加されました。

  1. 応募YouTuberの一覧と選定に必要な予想再生回数・視聴者年齢/性別などのデータ閲覧権限の追加
  2. YouTuberへのオファー機能の追加
  3. 自動レポート機能の追加

さらにUI/UX面での修正も加えたことにより、従来よりも広告主企業とYouTuberのマッチング精度が向上し、両者にとって利便性の高いサービスとなりました。

―ありがとうございます。前職(Google)での経験は、今のお仕事に活かされていますか?

Googleを退職し一度アプリ業界を離れたつもりではありましたが、今1番iCON CASTをご利用いただいているのはアプリ業界のお客様で、前職の経験というのは非常に役立っていますね。
弊社の強みはマーケティングのバックグラウンドを持つメンバーが多いことですので、広告主企業の視点で何が必要かということをこれからも追求していきたいです。
 

iCON CASTサービス概要図。利用企業数は既に100社を超えている
https://www.youtube.com/watch?v=cbe6Ed5PDfc
YouTuberに動画を作成してもらうための手順。
案件はログイン後の管理画面から作成でき、案件に応募したYouTuberのデータを見ることもできる

本当に苦労しない日は良い意味で来ない

―なぜGoogleを辞めてスタートアップに参画されたのですか?

Googleという会社は非常に環境が良く、大きなリスクを負わずにチャレンジが可能でした。

一方で、Googleにも創業した当初があったように、フェーズとして立ち上がりの時期の苦しみも味わってみたいと感じていた折、たまたまタイミング良く優秀で泥臭いメンバーから声をかけて頂いたので参画しました。

―なるほど。では御社の魅力はどのようなところでしょう。

特別変わったことをしているわけではないのですが、とにかく上下関係がないところです。後から入ったメンバーも年齢も関係なく、意見を出し合って議論出来るのは魅力です。

実は、弊社はスタートアップにしては珍しく半数ほどのメンバーが35歳以上なのですが、20代のメンバーがタメ口だったりしますね (笑)

―すごくフラットな組織ですね(笑)スタートアップで働く人はどういった人が向いていると思いますか?

自社サービスを120%信じることができる人でないと、ベンチャーやスタートアップでやっていくのは苦しいと思います。やはり苦しいと感じることの方が多いので(笑)

―スタートアップに参画してから今まで1番苦しかったこと、1番嬉しかったことはどんなことですか?

1番の苦労は・・・日々更新されている気がします。
立ち上げも大変でしたし、主幹サービスのiCON CASTのローンチも怒濤でした。もちろんサービスイン後の方が様々な想定外が起こり、本当に苦労しない日は良い意味で来ないと思っています。
1番嬉しい瞬間は、ご利用頂いているお客様やYouTuberさんが2度3度と使ってくださるときです。

YouTuberを一過性のものにしたくない

―中山さんはどういった企業やサービスに注目していますか?

以前よりアメリカでインフルエンサーマーケティングを行っている企業はいくつかベンチマークしていますね。

どうしても技術やトレンド、ビジネスモデルといった面で欧米の方が進んでいることが多いので、良いところは吸収しつつまだ彼らもやっていない軸を見つけて価値提供してゆければと考えています。

他には、配車サービスの「Uber」や世界中の人々と部屋を貸し借りするサービス「Airbnb」は、業種は違うものの“マッチング”という部分は共通し、似たような課題も多いと思うので共感もしていますし注目しています。

日本では「マッチング」というサービスにまだまだ抵抗があり壁がありますが、「Uber」や「Airbnb」は世界でも活躍しているので、弊社もどうすれば同じ様なステージに立てるかというのを考えたりもしますね。

―ありがとうございます。それでは最後に今後の展望をお願いします。

ようやくiCON CASTがビジネスとして回り始めお客さんも増えてきていますが、この形態でずっとやっていくかは分からないです。
サービスを始めた当初から、「YouTuberを一過性のものにしたくない」という想いが強くあり、今後サービスをどの様に広げて行くかというのが大事だと思っています。

例えば、YouTuberだけではない他のインフルエンサーと呼ばれる人たちを束ねたり、現在日本向けにサービスを提供していますが国外に広げていくかだったり。
どう優先順位を付けてやっていくのかをきちんと見極め展開していきたいです。

―お忙しいところ、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

インタビューを終えて

THECOO株式会社 iCON CAST事業部 ディレクターの中山 顕作さんに、Googleへ入社した理由からスタートアップ企業立ち上げの経緯など様々なお話をきかせていただきました。

インタビューに対し、終始落ち着いた表情で丁寧にご回答いただきながらも、オンラインマーケティングを駆使して企業を支えたいという熱い想いが伝わってきました。
THECOO株式会社様、そして中山さんのご活躍を期待しています!

インタビュー企業

会社名:THECOO株式会社
事業内容:オンラインマーケティングのコンサルティング業務、iCON CASTサービスの提供
設立:2014年1月20日
URL:http://thecoo.co.jp/

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