企業の広報担当者が1番利用しているSNSは何? 広報担当者に聞いた企業のSNS利用に関するアンケート
FacebookやTwitter、InstagramなどさまざまなSNSがありますが、広報担当者の方々はどんなSNSを利用しているのでしょうか?また、どのような効果を実感しているのでしょうか?
ということで企業の広報担当者の方々に、企業のSNS利用に関するアンケート調査を行ってみました。
【調査概要】
調査方法:アンケート用紙記入
調査対象:企業の広報担当者
調査サンプル数:20サンプル
【アンケート内容】
Q1.現在企業としてSNSを利用していますか?
Q2.利用しているSNSは何ですか?
Q3. SNSをどのように活用していますか?
Q4.どのようなSNSの効果を実感していますか?
Q5. SNS運用に関して課題は何ですか?
広報担当者の75%がSNSを利用している!
「現在企業としてSNSを利用していますか?」というアンケート項目に対しては、75%の方が現在SNSを利用しているという結果になりました。現在SNSを利用している方と、SNSを利用する予定、興味ありの方を合わせると90%となり、SNSの必要性を感じていることがうかがえます。
広報担当者に1番人気のSNSはFacebook!
SNSを利用していると答えた方に「利用しているSNSは何ですか?」という質問をしてみました。広報担当者に1番人気のSNSはFacebookという結果になりました。全体の38%の方が利用しています。次にTwitter(35%)、Instagram(19%)、LINE@(5%)、ブログ(3%)と続きます。
国内約2800万人に利用されているFacebookは、実名制であることから信頼性が高く、ビジネスシーンでの利用に注目が集まっているため、広報担当者も注目しているSNSなのではないでしょうか。
続いて人気のTwitterは、国内ユーザー数が約4000万人、140文字を上限に気軽に投稿でき、複数のアカウントを持つことが可能なため、10代、20代に人気なSNSです。気軽にユーザーとのコミュニケーションを取れる点や、使用用途別にアカウントを持てるため、企業が注目するSNSの1つとなっています。
また最近では、画像を利用したコミュニケーションを得意とするInstagramや、既存顧客とのコミュニケーションに定評のあるLINE@を導入する企業も増えているようですね。
広報活動にSNSを活用している企業が多い!
「SNSをどのように活用していますか?」という問いに対しては「広報活動」が29%とトップです。次に「キャンペーン告知(20%)」、「ブランディング(18%)」、「サイトへの誘導(18%)」と続き、「広告出稿」「顧客サポート」「商品・サービスの販売」は一桁台となりました。
経済産業省が発表している「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書」によると、企業がSNSを利用する目的は「販売促進(40.5%)」「認知向上(38.1%)」「製品開発(9.5%)」「サポート(9.5%)」「その他(2.4%)」となっています。
今回のアンケート回答者は、企業の広報担当者が多かったため「広報活動」や「ブランディング」を目的としてSNSを利用するという回答が多かったのではないでしょうか。
経済産業省「企業のソーシャルメディア活用に関する調査報告書」
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160411002/20160411002.html
SNSで「キャンペーン告知」をする方も多いようですね。ちなみに、弊社で開催しているプレスリリースセミナーもFacebookのイベント作成で「キャンペーン告知」しています。
SNSの効果を最も実感するのは、サイトのアクセスが増加した時!
「どのようなSNSの効果を実感していますか?」という問いに対しては、「アクセス増加」が33%と多くを占めました。続いて「顧客増加」「評判の向上」が同率で17%。そのあとに「問い合わせ増加」が14%で続き、「顧客満足度の向上」が11%となっています。最後に、「売上増加」で8%となりました。
SNSの特徴の1つとして良くも悪くも拡散力というのが挙げられます。そのため「アクセス増加」を実感されている方が多いのでしょう。最近ニュースで良く見るSNSによる炎上騒ぎがありますが、上手に利用すればメディア以上の効果を得ることができるのもメリットですよね。そして、アクセス数が増加することにより「顧客増加」「評判の向上」のように波及し、WEB上で目に見えて効果を実感できるのもSNSならではです。
広報担当者のSNS運用の課題は、コミュニケーション?効果が見えないこと?
SNSを運用している中で担当者が感じている課題は何なのでしょうか?
「SNS運用に関して課題は何ですか?」という質問に対しては、「コミュニケーションが難しい」という声が19%を占めています。続いて「効果が見えない」「投稿ネタ不足」「人材不足」「フォロワーが増えない」が15%、予算不足が8%という結果に。少数ですが「炎上の不安」「何を投稿すればよいのか分からない」「ブランディングが難しい」との声も聞かれました。
近年のSNSの台頭により、企業が情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションを取るのが容易になり、企業とユーザーとの距離が急速に縮まっています。そのため、ユーザーとの距離のバランスを取るのが難しく「コミュニケーションが難しい」という回答に繋がっているのでしょう。
また、SNSは継続することが重要です。しかしながら、継続する労力に見合った効果を実感するまでには、時間がかかるのも事実。しかも、継続してSNSを運用していくには人材も必要です。このあたりがアンケート2位以下の回答に出ていますね。
さいごに
ほとんどの企業が、SNSを利用しているんですね。実際に運用している企業の方にお話をうかがってみると、「フォロワーが増えないんです」や「投稿するネタに困ったりと意外に大変なんです」といった声をよく聞きます。
気軽にアカウントを開設できるので、導入することは簡単なのですが、その後の運用をしっかりと考えておかないと、アカウント開設後数か月で更新が止まってしまったなんて経験もあるのでは? また、自社のサービスやターゲットに合っていないSNSを利用したばっかりに、効果が全く無かったなんてことも・・・
現在数多くのSNSがありますが、それぞれのメリット・デメリットを理解すると共に運用目的を明確化し、自社の事業やターゲットに合ったSNSを利用することが重要なのではないでしょうか。