実際にメディアに取り上げられたプレスリリースに隠されたちょっとした工夫って?
今やプレスリリースは大企業だけが配信するものではなく、中小企業や個人事業主でも配信することができます。プレスリリースで1番重要なのは何と言ってもネタですが、ちょっとした工夫でよりメディアの興味を引くことができるようになるんです。
今回は実際に取材に至った企業がプレスリリースにしていたちょっとした工夫をお伝えします。
複数社でプレスリリースを出す
プレスリリースは複数社で配信しても良いんです。1社より2社、3社と共同で配信することでよりニュース性が高まります。
例えば、ある商店街の飲食店1店で割引キャンペーンをやるよりも、商店街の飲食店複数店で割引キャンペーンをすることでよりニュース性が高まりますし、それに合わせて新メニューを提供したり、スタンプラリーをしたり、はたまた商店街全体でのイベントにしてしまったりと、構想が膨らみます。現在コロナ禍なので、しっかりと感染対策をしていることも謳えるといいですね。
このような地域に根差したネタは、地域のフリーペーパーや地方紙、ケーブルテレビ番組などに好まれる傾向があるので、ぜひプレスリリースを送ってみてください。
いち早く行動を起こす『スピード』で勝負
近年大きな被害をもたらす自然災害が増えていますが、過去にこんなことがありました。
ある企業が自社も被害を受けているにも関わらず、自社で開発している防災グッズをいち早く被災地に向け送り支援したというもの。他社がまだ支援していないうちに、被災地を支援したということをプレスリリースとして配信したのです。
このプレスリリースは、NHKを始め多くの民放の報道番組で取り上げられました。その後、続々と被災地を支援する企業が出てきましたが、支援する企業が多くなればなるほど情報が埋もれてしまう可能性が出てきます。
また、コロナウイルスの影響で、リモートワークやワーケーションといった新しい働き方が注目を浴びています。働き方が多様化し、ワークライフバランスを考えた新しい働き方を取り入れる企業も増えてきました。2019年4月から順次施行が始まった働き方改革が、一気に進んだ感がありますね。
働き方改革が施行されてすぐ、連日のように働き方改革についてニュースで報じられてた矢先、いち早く週休3日制を導入したことをプレスリリースで配信した企業があります。
このプレスリリースも、多くのメディアで取り上げられました。今では週休3日制を取り入れる企業も見かけるようになったので、今週休3日制を取り入れたということをプレスリリースで配信しても、以前の様にはいかないでしょう。最近だと、週休4日制の企業もあるぐらいですから。
いち早く行動を起こした結果、多くのメディアで取り上げられたという2つの事例でした。
独自のアンケート調査結果をネタにする
その企業でしか取れない独自のアンケート調査結果は、とても良いプレスリリースのネタになります。健康食品の販売会社であれば【年代別健康に気を付けていることについてのアンケート】など、住宅販売会社であれば【分譲住宅を選ぶ基準についてのアンケート】というのも良いでしょう。またアンケート調査結果を自社商品やサービスと絡めることができれば、ニュース性が高まりますよ。
アンケート調査結果を公開する際は、調査結果の信用性を高めるため調査概要として下記の項目を忘れずに記載しましょう。
- 調査テーマ
- 調査対象
- 調査人数
- 調査方法
- 調査期間
また、アンケート調査結果は自社サイトやオウンドメディアにも必ず掲載することをお勧めします。弊社で作成したアンケート調査結果も、過去に何回もテレビ番組で紹介されていますので。
今回ご紹介した3つのプレスリリースの例は、過去何回も取材に至った実績があります。特に3つめの【アンケート調査をネタにする】は、いろいろな商品やサービスに絡めたり、季節ネタに絡めることができるのでおススメですよ。ぜひチャレンジしてみてください!!