プレスリリースのWEB配信のリスクを考えてみた。

プレスリリースマガジン編集部

最近辞書って使ってますか?

自分は正直あまり使ってないです・・・調べ物は検索エンジンでポーンという方も多いのでは?
最近ではスマートフォンも目覚ましい発達を遂げ、機能はパソコン並みになってきていますね。
もう電話番号を覚えることもしなくなりましたよね。いかんですね。

(出典)総務省「平成24年通信利用動向調査」

さて、このパソコンやスマートフォンの普及は様々な業界の発達につながっています。

プレスリリース配信業界もその1つ。プレスリリースも最近ではかなり認知されてきており、WEBを使ってプレスリリースを配信するプレスリリース配信代行サービスも増えてきています。プレスリリース配信代行サービスは、比較的手軽にプレスリリースを配信できますが、その手軽さの裏に潜むリスクも考えなければなりません。

今回はプレスリリースのWEB配信のリスクを、プレスリリース配信代行サイトを元に考えてみます。

ほとんどのプレスリリース配信代行サイトは、プレスリリースをメールでメディアに配信する他にニュースサイトと提携しており、プレスリリースが原文のまま転載されるようになっています。プレスリリースを配信して、数時間後にはニュースサイトに掲載され即時性という1つのメリットがありますが、正式な企業からの発表ということで世間に露出してしまうため、掲載後何か間違いがあった場合に大きな問題になります。

また、元のサイトの情報を消去しても、twitterやFacebookといったソーシャルメディアで拡散されてしまったり、検索エンジンのキャッシュとして残ってしまったりと、1度WEB上に公開された情報を、全て消去することはほぼ不可能です。

それでは、実際に問題になったよくある事例を見て行きましょう。

誤字・脱字・変換ミス

プレスリリースマガジンでも何度もお話していますが、1番多いのが誤字・脱字・変換ミスです。人間は何度も同じ文章を読んでいると誤字・脱字があっても補完して文章を読めてしまいます。また、文章を書く機会が少なくなり、パソコンを使うようになったため、うっかり変換ミスも増えています。誤字・脱字・変換ミスがあるプレスリリースを、企業の公式文書として掲載しているだけで、企業の信用を著しく下げてしまいます。

肖像権の問題

顧客誘引力を狙って、著名人や芸能人などの画像を無断でプレスリリース内に掲載することはできません。また、著名人でなくても無断で人の容貌等を掲載することも肖像権の侵害になります。無断で掲載していることが後にばれ、最悪な場合差止請求や損害賠償請求されることも。特に芸能人の場合、芸能事務所との契約によって、画像の利用範囲や契約期間がある場合が多いですので注意が必要です。

プレスリリース内容の確認不足

A社とB社との共同開発のプレスリリース。もし、A社がB社に確認も取らずプレスリリースを配信してしまったらどうでしょう。問題ですよね。実際に、大問題になったケースがあります。共同でプレスリリースを配信する場合、相手先に内容に間違いがないか確認してもらい必ず許可を取りましょう。


今回は、プレスリリース配信代行サイトを元に考えてみましたが、自社サイトにプレスリリースを公開するときにも同じことが言えます。

1度WEB上に公開すると、半永久的に残り続けるプレスリリース。
人の記憶は時間が経てば消えて行きますが、インターネットの記録は消えません。

企業の公式文書として、恥ずかしくない配信を心がけたいですね。

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