Yahoo!ニュースを活用した「時事ワード」の探し方と広報への活用術
一般的に、メディアは「時事性」や「社会性」の高いネタを好むと言われていますが、広報担当者はこれらの時事ワードをどのように探し、日々の広報活動に活かせば良いのでしょうか。
そこで今回は、Yahoo! JAPANが運営する日本最大級のポータルサイト、Yahoo!ニュースから見る時事ワードの活用方法についてご紹介します。
1.自社関連の瞬間的なバズりを見逃さない!“中の人”の神対応がファンを増やす結果に!
Yahoo!リアルタイム検索は、Twitterで「いま」盛り上がっている話題をランキング形式で見られるほか、おもしろ画像・動画など話題の情報をチェックできる便利なページです。
Twitterでトレンド入りする時事ワードは、“話題の賞味期限”が数時間程度の短いものから数日間残り続けるものまで様々です。前者は、“バズリ期間”は短い反面、その爆発力には目を見張るものがあります。
その一例として、Twitterで話題になったとあるオモシロ画像に対し、メーカーのSNS担当者である“中の人”が絶妙な反応を見せた事例をご紹介します。
ある日、Twitter上に、オーブンレンジでお菓子作りをしている最中に起こったおもしろ画像が投稿され話題となりました。そして、その翌日にはオーブンの製造・販売元である大手家電メーカーの公式アカウントがユーモアを交えて反応。後日、これら一連のやりとりがニュース記事となり、さらにその記事が各ニュースサイトに転載され拡散されるという現象がおきました。
仮にメーカーの公式アカウントが反応するタイミングがあと数日遅かったら、最終的にここまで大きな話題になっていなかったかもしれません。絶妙なタイミングでユーモアのある秀逸な返しが両立してこその成功例ですね。
今や広報の手段はプレスリリースだけではなく、SNSを上手に活用することもとても重要です。
そのためにも、今この瞬間に世の中に何が起こっているのか、それをどう自社に活用できるのか、という視点で常にアンテナを張り、ここぞというタイミングを逃さないことが大切です。
2.世間の関心を集める時事問題・社会問題を把握してプレスリリース作成に活かそう!
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(Yahoo!ニュースでは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事などを掲載しています。)
アクセスランキングとコメントランキングは、数あるニュース記事の中から特に人々の関心が高い時事問題や社会問題への賛否両論を把握するのに便利です。
時事問題や社会問題は長期間トレンド入りするテーマも多いため、プレスリリース作成とも相性が良いといえます。ニュースバリュー(情報価値)として、世の中の流行を捉えた「時事性」や社会的にどのように役に立つかという「社会性」をぜひプレスリリースに盛り込んでみましょう。
具体的には、大手ファミリーレストランチェーン店を運営する外食産業企業が、料理の配膳ロボットを約2,000店で順次導入することを2021年10月に発表し、各メディアで大々的にニュースとなった事例があります。
実際にこの企業のプレスリリースを見てみると、ロボットの導入目的がしっかりと書かれていて、新型コロナウィルスの影響で非接触のサービスを求める声の高まりや従業員の作業負担軽減、少子高齢化による人材採用難への対応などを理由として挙げています。(導入事例のプレスリリース)
また、このニュースを報じた民放の報道番組では、コメンテーターが「今後、同様の課題を抱える企業によるロボット活用の動きが益々加速するであろう」と解説していました。まさにこのコメントがこの報道のニュースバリュー(情報価値)が何たるか、を語ってくれていますね。
まとめ
いかがでしたか?
Yahoo!JAPANは、今や600以上の媒体と契約し1日の記事配信本数が7,000本を超える日本を代表するニュースポータルサイトです。(2020年12月末時点の発表による)
広報者の視点からYahoo!ニュースを分析することで、世の中のトレンドや関心事をまた違った形で見つめ直すことができるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。