○○臭い情報はお断り!現役記者が読む気になれないプレスリリースVol.3

プレスリリースマガジン編集部

毎日約400本ものプレスリリースを受け取っている記者の方に、読む気になれないプレスリリースについて直接お話を伺いました。実際に記者の方に届いたプレスリリースの中で、読む気になれなかったプレスリリース事例です。

事例その3:宣伝臭が全面に出ているプレスリリース

事例その3は『宣伝臭が全面に出ているプレスリリース』です。

記者A
記者A

記者は宣伝臭のするプレスリリースを嫌います。

しばたか
しばたか

宣伝臭とは具体的に教えていただけますか?

記者A
記者A

例えば『素晴らしい商品なので是非お買い求めください』や『是非取り上げてくださいますようお願い致します。』などの売り込み表現は嫌ですね。下記のプレスリリース例を見てみてください。

記者A
記者A

売り込みより商品の情報が知りたいのに、このような表現のあるプレスリリースほど、本文内に商品の情報の記載が全くないことが多いです。

しばたか
しばたか

あからさまな宣伝文句は逆効果ということですね。

記者A
記者A

そうなんです。記者が一番知りたいのは事実です。いつ、誰が、どこで、どのように何をしたかなんです。商品の詳細には何も触れず、宣伝ばかりされても正直記事にすることは無いでしょう。

しばたか
しばたか

なるほど。なるほど。

記者A
記者A

プレスリリースを作成する際は、主観的な表現を避け、客観的事実を記載してください。

しばたか
しばたか

さきほどのプレスリリース例で修正するとなるとどのあたりでしょうか?

記者A
記者A

まず『大好評』『激安』ですね。例えばですが『大好評』は『○○個販売達成記念』に、『激安』は、『50%オフ』のように具体的数字に落とし込むことにより、読み手にわかりやすい文章になります。

また、『素晴らしい』のようなあいまいな表現も良くありません。自社製品をより良く紹介したいのはわかるのですが、『素晴らしい』と記載があっても、他の商品と比べてどの部分がどのように素晴らしいのかが全く分かりません。具体的に○○の機能がある、他社とはここが違うという点を打ち出したほうがよっぽど素晴らしいと感じます。

しばたか
しばたか

確かに抽象的な表現はわかりにくいですね。

記者A
記者A

はい。売り込みをしたいならプレスリリースを配信するのではなく、広告を出してください。

しばたか
しばたか

プレスリリース≠広告ということですね。

記者A
記者A

その通り。プレスリリースはチラシではありません。あくまで企業の公式文書ということを忘れずに作成してください。あからさまな宣伝文句は逆に取り上げたくなくなってしまいます。あとよく見かけるのが、お知らせとプレスリリースを混同しているケースです。

しばたか
しばたか

どのようなものがお知らせになるのでしょうか?

記者A
記者A

そうですね。まず時節の挨拶。それからよく見かけるのが、「発売中」などの表記です。「発売」ならニュースですが「発売中」はニュースではなく売り込みのお知らせですからね。プレスリリースに大切なことは、ニュース性と社会性です。手当たり次第配信することは企業価値を下げることになりますのでお勧めしません。

また、プレスリリースに社会性や社会的意義(社会的にどのように役立つのか)が感じられると、記事にしたくなりますね。

今回のポイント
  • 記者は宣伝臭のするプレスリリースを嫌う!
  • プレスリリースでは主観的な表現を避け、客観的事実を記載する!
  • プレスリリースに大切なことはニュース性と社会性、社内的意義!
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