トモ・スズキ・ジャパン有限会社(東京都渋谷区、社長の鈴木朋幸)は長編映画『The Dog is Barking』をジョージアの映画会社、ヌシ・フィルムと国際共同製作中ですが、同作の撮影を延期することを決定いたしました。
映画『The Dog is Barking』はジョージアを代表するアーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニを監督に起用し、脚本家の佐藤佐吉や撮影監督の古屋幸一ら日本人スタッフが現地スタッフと協働する体制で、2025年2月にジョージア国内でクランクインする予定でした。
しかし、ジョージアの首都トビリシでは市民による反政府デモが、本リリース発行時点で40日以上つづいております。
デモにより撮影スタッフの安全が脅かされるリスクは少ないと分析しましたが、今回のデモにより表面化した政治的立場の違いから、予定した出資者との関係を見直す運びとなりました。
自由な環境で映画を製作すべく、先に合意したジョージア企業からの資金提供は受けず、改めて別の出資者を探す次第です。
【作品概要】
ジョージア代表としてアート界の五輪と称される「ベネチア・ビエンナーレ」に参加したヴァジコ・チャッキアーニによる初の長編映画。三池崇史作品を愛する監督の意を受けて、佐藤佐吉が脚本を担当。撮影監督を始め、日本人スタッフが現地ロケに参加する体制。
かつてソ連の構成国で、今は西側の同盟入りを目指す国における社会階級を描くドラマであり、影が人から離脱して勝手に動くミステリー映画でもある。35mmフィルムで撮影し、全体として1950年代ハリウッドのフィルム・ノワール的な世界観を目指す。
【あらすじ】The Dog is Barking
ジョージアの炭鉱夫、レヴァン。先祖代々、鉱山労働者の家系に生まれた彼は、村の生活に物足りなさを感じつつも、父と妻との三人で暮らしていた。
ある日、炭鉱内が爆発し、父が死んでしまう。その弔問に訪れた紳士は、レヴァンと幼馴染みの炭鉱夫らにアスファルト舗装の職をオファーする。
レヴァンは喜び勇み、仲間と町で新生活を始めるが、転職先は相当なブラック企業だった。労働環境が劣悪で、炭鉱村から来たダヴィダが建設中の橋から転落してしまう。彼の死をきっかけに、仲間は労働組合の結成に動き出す。
一方で故郷の仲間は会社に牙を向き、他方で社長は労働争議を潰せと命じる。板挟みに苦しむレヴァンは、妻の浮気も気がかりだ。苦悩するレヴァンから、急に影が抜け出した。影は勝手に動き出し、建設中の橋を爆破させ、社長を八つ裂きにする。影の動きは、ズラ刑事にしか見えない。
ズラ刑事は影が真犯人と悟るも、警察署長の命令でレヴァンを逮捕。警官が暴力的な取り調べで、レヴァンに自白を迫る。その頃、炭鉱仲間が警察の悪事をSNSで拡散。やがて警察署を大勢の人が取り囲み、反警察のデモが始まった。そこに影と合体したレヴァンが登場!騒動を知ったズラ刑事も現れ、レヴァンや影との最終決戦へ。
【監督】ヴァジコ・チャッキアーニ
1985 年ジョージアのトビリシ生まれ。トビリシ工科大学の情報数学科で学び、ベルリン芸術大学(UdK)では世界的な芸術家のグレゴール・シュナイダーに師事。
アート界のオリンピックと称される「ベネチア・ビエンナーレ」にジョージア代表で参加したほか、国際展への出品多数。
2005 年以降、人間心理と社会情勢を比喩的に描く短編映画を監督。三池崇史監督の映画を愛し、脚本家の佐藤佐吉ら日本の映画人と交流してきた。新作『The Dog is Barking』が初の長編映画となる。
日本では、2024年に東京のスカイ・ザ・バスハウスで個展を開催し、青森の弘前れんが倉庫美術館で展覧会に出品。
*苗字の日本語は「チャッキアーニ」でなく、より原音に近い「チャヒキアーニ」と表記されることもある
【脚本家】佐藤佐吉
1964年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、キネマ旬報社及び西友映画事業部に所属し、東京国際映画祭ニッポンシネマナウ部門、サンダンス映画祭in東京を企画するなど映像作家発掘に尽力する一方で自身も創作活動を開始。
1999年『金髪の草原』(犬童一心監督)にて脚本家デビュー。ゆうばり国際映画祭ヤングシネマグランプリ受賞。以後『オー!マイキー』(2005~2010/TV)『殺し屋1』(三池崇史監督/2001)など話題作の脚本を手がけ、「カンヌ監督週間」に招待された脚本作『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』(三池崇史監督/2003)では「ブリュッセル国際映画祭」最優秀脚本賞を受賞。
2005年、浅野忠信・哀川翔主演『東京ゾンビ』で劇場長編映画監督デビュー。坂本龍一総合監修『にほんのうた 春の小川』(2011)で「オーバーハウゼン国際短編映画祭」審査員特別賞を受賞。対戦型番組『Eテレジャッジ』において脚本・演出『谷グチ夫妻』が初代優勝企画となり、NHKどーがステーションランキングにおいて30週間連続通算再生ランキング1位となる。
俳優としても『キル・ビル』(クエンティン・タランティーノ/2003)『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(小林聖太郎監督/2017)、黒沢清監督『スパイの妻』(2020)などに出演。
近年の脚本作は『麻雀放浪記2020』(白石和彌監督/2019)、『黒い乙女Q&A』(監督兼/2019)、池松壮亮主演『横溝正史・華やかな野獣』(監督兼/2020)、朗読劇『湯布院奇行』(土井裕泰/2021)。
映画『The Dog is Barking』
作・制作・監督:ヴァジコ・チャッキアーニ
脚本:佐藤佐吉
撮影監督:古屋幸一
制作:テクラ・マチャヴァリアニ
製作総指揮・制作:鈴木朋幸
製作・制作:トモ・スズキ・ジャパン
制作:ヌシ・フィルム(ジョージア)、フーガ・フィルム(ジョージア)
映画『The Dog is Barking』はジョージアを代表するアーティスト、ヴァジコ・チャッキアーニを監督に起用し、脚本家の佐藤佐吉や撮影監督の古屋幸一ら日本人スタッフが現地スタッフと協働する体制で、2025年2月にジョージア国内でクランクインする予定でした。
しかし、ジョージアの首都トビリシでは市民による反政府デモが、本リリース発行時点で40日以上つづいております。
デモにより撮影スタッフの安全が脅かされるリスクは少ないと分析しましたが、今回のデモにより表面化した政治的立場の違いから、予定した出資者との関係を見直す運びとなりました。
自由な環境で映画を製作すべく、先に合意したジョージア企業からの資金提供は受けず、改めて別の出資者を探す次第です。
【作品概要】
ジョージア代表としてアート界の五輪と称される「ベネチア・ビエンナーレ」に参加したヴァジコ・チャッキアーニによる初の長編映画。三池崇史作品を愛する監督の意を受けて、佐藤佐吉が脚本を担当。撮影監督を始め、日本人スタッフが現地ロケに参加する体制。
かつてソ連の構成国で、今は西側の同盟入りを目指す国における社会階級を描くドラマであり、影が人から離脱して勝手に動くミステリー映画でもある。35mmフィルムで撮影し、全体として1950年代ハリウッドのフィルム・ノワール的な世界観を目指す。
【あらすじ】The Dog is Barking
ジョージアの炭鉱夫、レヴァン。先祖代々、鉱山労働者の家系に生まれた彼は、村の生活に物足りなさを感じつつも、父と妻との三人で暮らしていた。
ある日、炭鉱内が爆発し、父が死んでしまう。その弔問に訪れた紳士は、レヴァンと幼馴染みの炭鉱夫らにアスファルト舗装の職をオファーする。
レヴァンは喜び勇み、仲間と町で新生活を始めるが、転職先は相当なブラック企業だった。労働環境が劣悪で、炭鉱村から来たダヴィダが建設中の橋から転落してしまう。彼の死をきっかけに、仲間は労働組合の結成に動き出す。
一方で故郷の仲間は会社に牙を向き、他方で社長は労働争議を潰せと命じる。板挟みに苦しむレヴァンは、妻の浮気も気がかりだ。苦悩するレヴァンから、急に影が抜け出した。影は勝手に動き出し、建設中の橋を爆破させ、社長を八つ裂きにする。影の動きは、ズラ刑事にしか見えない。
ズラ刑事は影が真犯人と悟るも、警察署長の命令でレヴァンを逮捕。警官が暴力的な取り調べで、レヴァンに自白を迫る。その頃、炭鉱仲間が警察の悪事をSNSで拡散。やがて警察署を大勢の人が取り囲み、反警察のデモが始まった。そこに影と合体したレヴァンが登場!騒動を知ったズラ刑事も現れ、レヴァンや影との最終決戦へ。
【監督】ヴァジコ・チャッキアーニ
1985 年ジョージアのトビリシ生まれ。トビリシ工科大学の情報数学科で学び、ベルリン芸術大学(UdK)では世界的な芸術家のグレゴール・シュナイダーに師事。
アート界のオリンピックと称される「ベネチア・ビエンナーレ」にジョージア代表で参加したほか、国際展への出品多数。
2005 年以降、人間心理と社会情勢を比喩的に描く短編映画を監督。三池崇史監督の映画を愛し、脚本家の佐藤佐吉ら日本の映画人と交流してきた。新作『The Dog is Barking』が初の長編映画となる。
日本では、2024年に東京のスカイ・ザ・バスハウスで個展を開催し、青森の弘前れんが倉庫美術館で展覧会に出品。
*苗字の日本語は「チャッキアーニ」でなく、より原音に近い「チャヒキアーニ」と表記されることもある
【脚本家】佐藤佐吉
1964年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、キネマ旬報社及び西友映画事業部に所属し、東京国際映画祭ニッポンシネマナウ部門、サンダンス映画祭in東京を企画するなど映像作家発掘に尽力する一方で自身も創作活動を開始。
1999年『金髪の草原』(犬童一心監督)にて脚本家デビュー。ゆうばり国際映画祭ヤングシネマグランプリ受賞。以後『オー!マイキー』(2005~2010/TV)『殺し屋1』(三池崇史監督/2001)など話題作の脚本を手がけ、「カンヌ監督週間」に招待された脚本作『極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU』(三池崇史監督/2003)では「ブリュッセル国際映画祭」最優秀脚本賞を受賞。
2005年、浅野忠信・哀川翔主演『東京ゾンビ』で劇場長編映画監督デビュー。坂本龍一総合監修『にほんのうた 春の小川』(2011)で「オーバーハウゼン国際短編映画祭」審査員特別賞を受賞。対戦型番組『Eテレジャッジ』において脚本・演出『谷グチ夫妻』が初代優勝企画となり、NHKどーがステーションランキングにおいて30週間連続通算再生ランキング1位となる。
俳優としても『キル・ビル』(クエンティン・タランティーノ/2003)『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(小林聖太郎監督/2017)、黒沢清監督『スパイの妻』(2020)などに出演。
近年の脚本作は『麻雀放浪記2020』(白石和彌監督/2019)、『黒い乙女Q&A』(監督兼/2019)、池松壮亮主演『横溝正史・華やかな野獣』(監督兼/2020)、朗読劇『湯布院奇行』(土井裕泰/2021)。
映画『The Dog is Barking』
作・制作・監督:ヴァジコ・チャッキアーニ
脚本:佐藤佐吉
撮影監督:古屋幸一
制作:テクラ・マチャヴァリアニ
製作総指揮・制作:鈴木朋幸
製作・制作:トモ・スズキ・ジャパン
制作:ヌシ・フィルム(ジョージア)、フーガ・フィルム(ジョージア)