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●次世代の青色・緑色シングルモードレーザーを、様々な光出力レベルと2種類のパッケージオプションで提供
●スキャニングやレベリングの用途で使用されるレーザーモジュールのメーカーは、新しいレーザーのより狭い仕様範囲を利用して、動作電流・電圧の低減、電源サイズの小型化が可能
●優れたビーム品質により、アーチファクトや干渉を回避
●PLT3とPLT5の新製品を、Laser World of Photonicsで発表
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※本プレスリリースは、2023年6月26日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAM(日本地域統括バイスプレジデント:神永眞杉、SIX:AMS)は、次世代のレーザーダイオードエミッタチップを搭載した改良型青色レーザーおよび緑色レーザーを発表しました。このチップの優れた性能により、システムメーカーはレベリングやスキャニングなどの用途に向けたレーザーモジュールおよび装置の価値を高めることができます。この新しいレーザーをご使用いただくことにより、電源を小型化したり、より均質なビームを出射させたり、また光ファイバーへのより効率的なカップリングをさせることが可能となります。
これらの改良されたPLT3製品は、TO38 Metal Can(R)パッケージで、またPLT5はTO56パッケージでそれぞれ提供されます。光出力は、青色レーザーが100mW、緑色レーザーが、10mW~50mWとなっています。
光出力、波長オプション、ビーム形状は、前世代のPLT3・PLT5製品から引き継いでいますが、新しいバージョンではビーム品質が改善されており、主要な動作パラメータ値に関して製造ユニット全体におけるばらつきがより狭くなっています。
ams OSRAMビジュアライゼーション&センシング プロダクトマーケティングシニアディレクターであるMartin Wittmannは、次のように述べています。
「ご好評いただいているPLTファミリーレーザーダイオードの最新バージョンを選択することで、レーザーモジュールメーカーは優れたビーム品質と狭い仕様範囲がもたらす利点を活かして、優れたレーザーモジュールデバイスをより容易に製造していただくことができるようになります」
ams OSRAMの新しいチップによるビーム品質の向上により、レーザーモジュールメーカーにおいては、導波路やガラスファイバーに光を結合する際のカップリング効率が高まり、レーザー光源からの必要な出力仕様において、より高い柔軟性を得ることができます。さらに、新しいPLT3およびPLT5レーザーは、より均質なビームを備えており、表面や物体を均一に照射するレーザーモジュールの能力が向上します。
狭めた仕様範囲でレーザーモジュールの最大電力低減に貢献
ams OSRAMは、レーザーダイオードの製造技術を向上させ、製造ユニット全体における主要な動作パラメータ値のばらつきの範囲を狭めています。これにより、レーザーモジュールメーカーは、ドライバ回路の設計をより容易にすることができます。
加えて、新しいレーザーは、動作電流・電圧、およびレーザー発振の閾値電流の最大値が低い、という特徴を備えています。例えば、30mWの緑色レーザー(PLT5 518FB_P)の最大閾値電流は、前世代のPLT5製品が60mAであったのに対し、最新バージョンでは約25%低減され、45mAとなっています。
新しいダイオードは、仕様の範囲が狭まり、動作電流がより低くなるため、レーザーへの電源供給を縮小できます。新しいPLTレーザーダイオードを使用することで可能となるスペースと電力の節約は、特にバッテリー駆動型のポータブルデバイスにおいて、重要な利点となります。
高性能緑色レーザーの使用でスキャニングアプリケーションを強化
ams OSRAMの新しいチップがもたらす利点を活かした典型的なアプリケーションは、緑色レーザーを使用したバーコードスキャナーです。大型倉庫や屋外保管庫では、従来の赤色レーザースキャナーを使用すると、読み取る対象のバーコードまでの距離がある場合や、明るい太陽光の下で赤いドットが見えにくくなる問題がありました。これは、作業員が間違ったバーコードをスキャンしてしまう原因となります。
人間の目は、赤色よりも緑色の光に対する感度が高くなっています。つまり、緑色レーザースキャナーは、環境光による干渉の影響を受けにくくなるため、結果、レーザーレベリングやスキャニングの用途での需要が高まっています。多くのレーザースキャナーは、バッテリー駆動型のモバイル製品です。新しいPLTファミリーの緑色レーザーダイオードがもたらす駆動電流最大値の低減による低消費化は、装置のバッテリー動作時間を拡張することとなり、このようなモバイル製品にとっては大きな利点となります。
ams OSRAMは、Laser World of Photonics見本市(ドイツ・ミュンヘン、2023年6月27日~30日)のブースA2.526.1で、新しいPLT3およびPLT5レーザーダイオードを出展しました。出展された展示物には、新しい世代の20mW緑色レーザーダイオードであるPLT5 520EB_Qを搭載した、バーコードスキャナー内蔵のモバイルコンピューターが含まれます。
新製品の供給について
ams OSRAMの新しいダイオードチップを搭載したPLT3およびPLT5シングルモードレーザーの標準ピーク波長は、450nm(青色)または520nm(緑色)となっています。発表時点で供給可能な製品は、光出力100mWの青色レーザーと、10mW、20mW、30mW、50mWの出力オプションのある緑色レーザーです。これらの製品は、現在量産品の注文が可能となっており、現行の青色および緑色シングルモードレーザー製品に代わるものとなります。新しい110 mW緑色レーザーダイオードは、後日発表される予定です。
●次世代の青色・緑色シングルモードレーザーを、様々な光出力レベルと2種類のパッケージオプションで提供
●スキャニングやレベリングの用途で使用されるレーザーモジュールのメーカーは、新しいレーザーのより狭い仕様範囲を利用して、動作電流・電圧の低減、電源サイズの小型化が可能
●優れたビーム品質により、アーチファクトや干渉を回避
●PLT3とPLT5の新製品を、Laser World of Photonicsで発表
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※本プレスリリースは、2023年6月26日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAM(日本地域統括バイスプレジデント:神永眞杉、SIX:AMS)は、次世代のレーザーダイオードエミッタチップを搭載した改良型青色レーザーおよび緑色レーザーを発表しました。このチップの優れた性能により、システムメーカーはレベリングやスキャニングなどの用途に向けたレーザーモジュールおよび装置の価値を高めることができます。この新しいレーザーをご使用いただくことにより、電源を小型化したり、より均質なビームを出射させたり、また光ファイバーへのより効率的なカップリングをさせることが可能となります。
これらの改良されたPLT3製品は、TO38 Metal Can(R)パッケージで、またPLT5はTO56パッケージでそれぞれ提供されます。光出力は、青色レーザーが100mW、緑色レーザーが、10mW~50mWとなっています。
光出力、波長オプション、ビーム形状は、前世代のPLT3・PLT5製品から引き継いでいますが、新しいバージョンではビーム品質が改善されており、主要な動作パラメータ値に関して製造ユニット全体におけるばらつきがより狭くなっています。
ams OSRAMビジュアライゼーション&センシング プロダクトマーケティングシニアディレクターであるMartin Wittmannは、次のように述べています。
「ご好評いただいているPLTファミリーレーザーダイオードの最新バージョンを選択することで、レーザーモジュールメーカーは優れたビーム品質と狭い仕様範囲がもたらす利点を活かして、優れたレーザーモジュールデバイスをより容易に製造していただくことができるようになります」
ams OSRAMの新しいチップによるビーム品質の向上により、レーザーモジュールメーカーにおいては、導波路やガラスファイバーに光を結合する際のカップリング効率が高まり、レーザー光源からの必要な出力仕様において、より高い柔軟性を得ることができます。さらに、新しいPLT3およびPLT5レーザーは、より均質なビームを備えており、表面や物体を均一に照射するレーザーモジュールの能力が向上します。
狭めた仕様範囲でレーザーモジュールの最大電力低減に貢献
ams OSRAMは、レーザーダイオードの製造技術を向上させ、製造ユニット全体における主要な動作パラメータ値のばらつきの範囲を狭めています。これにより、レーザーモジュールメーカーは、ドライバ回路の設計をより容易にすることができます。
加えて、新しいレーザーは、動作電流・電圧、およびレーザー発振の閾値電流の最大値が低い、という特徴を備えています。例えば、30mWの緑色レーザー(PLT5 518FB_P)の最大閾値電流は、前世代のPLT5製品が60mAであったのに対し、最新バージョンでは約25%低減され、45mAとなっています。
新しいダイオードは、仕様の範囲が狭まり、動作電流がより低くなるため、レーザーへの電源供給を縮小できます。新しいPLTレーザーダイオードを使用することで可能となるスペースと電力の節約は、特にバッテリー駆動型のポータブルデバイスにおいて、重要な利点となります。
高性能緑色レーザーの使用でスキャニングアプリケーションを強化
ams OSRAMの新しいチップがもたらす利点を活かした典型的なアプリケーションは、緑色レーザーを使用したバーコードスキャナーです。大型倉庫や屋外保管庫では、従来の赤色レーザースキャナーを使用すると、読み取る対象のバーコードまでの距離がある場合や、明るい太陽光の下で赤いドットが見えにくくなる問題がありました。これは、作業員が間違ったバーコードをスキャンしてしまう原因となります。
人間の目は、赤色よりも緑色の光に対する感度が高くなっています。つまり、緑色レーザースキャナーは、環境光による干渉の影響を受けにくくなるため、結果、レーザーレベリングやスキャニングの用途での需要が高まっています。多くのレーザースキャナーは、バッテリー駆動型のモバイル製品です。新しいPLTファミリーの緑色レーザーダイオードがもたらす駆動電流最大値の低減による低消費化は、装置のバッテリー動作時間を拡張することとなり、このようなモバイル製品にとっては大きな利点となります。
ams OSRAMは、Laser World of Photonics見本市(ドイツ・ミュンヘン、2023年6月27日~30日)のブースA2.526.1で、新しいPLT3およびPLT5レーザーダイオードを出展しました。出展された展示物には、新しい世代の20mW緑色レーザーダイオードであるPLT5 520EB_Qを搭載した、バーコードスキャナー内蔵のモバイルコンピューターが含まれます。
新製品の供給について
ams OSRAMの新しいダイオードチップを搭載したPLT3およびPLT5シングルモードレーザーの標準ピーク波長は、450nm(青色)または520nm(緑色)となっています。発表時点で供給可能な製品は、光出力100mWの青色レーザーと、10mW、20mW、30mW、50mWの出力オプションのある緑色レーザーです。これらの製品は、現在量産品の注文が可能となっており、現行の青色および緑色シングルモードレーザー製品に代わるものとなります。新しい110 mW緑色レーザーダイオードは、後日発表される予定です。
青色および緑色レーザーダイオード - PLT3シングルモードレーザー(TO38パッケージ)の製品画像
画像:ams OSRAMグループ
青色および緑色レーザーダイオード - PLT5シングルモードレーザー(TO56パッケージ)の製品画像
画像:ams OSRAMグループ
青色および緑色レーザーダイオードのアプリケーション例
画像:ams OSRAMグループ
●ams OSRAMグループについて
ams OSRAM Group(SIX: AMS)は、光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。
世界中の約22,000人の従業員は、センシング、イルミネーション、ビジュアライゼーションの分野でイノベーションを起こし、運転をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションをより豊かにしています。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。プレムシュテッテン/グラーツ(オーストリア)に本社を置き、ミュンヘン(ドイツ)に共同本社を置くグループは、2022年に48億ユーロを超える連結収益を達成し、SIXスイス証券取引所にams-OSRAM AGとして上場しています(ISIN: AT0000A18XM4)。
詳細情報はこちらをご覧ください:https://ams-osram.com/
amsはams-OSRAM AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams OSRAM Groupの商標または登録商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。
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